シリアルアントレプレナーである“ベンチャーのトラ”社長に学ぶ、トラリーマンの「飼い方」とは?

第6回対談ゲスト ライク株式会社 取締役 経営管理部長 兼 グループ事業推進担当 我堂 佳世(がどう・かよ)さん:中編

 様々な分野で活躍するトラリーマンを紹介する連載の第5回ゲストとして登場したのは、ライク取締役、我堂佳世氏。“なんでも屋”から経営の中枢で活躍するに至ったキャリアの転機とは? ナビゲーターは、楽天株式会社 楽天大学 学長の仲山進也氏。全3回の第2回記事をお届けする。

[公開日]

[語り手] 我堂 佳世 仲山 進也 [取材・構成] 宮本 恵理子 [写] 長谷川 梓 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] ワークスタイル 事業開発

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“3億円の赤字を出していた会社を10億で買う”社長のもとで育てた、「一貫している仕事へのスタンス」とは

仲山進也氏(以下、敬称略):次の経営管理部長が見つかるまでは、くらいの気持ちで部長職に就いたものの、うまく見つからなかったという話でしたが、どういうことですか?

我堂佳世氏(以下、敬称略):「ふつうに経営管理部長をやっていた人」だと、うちの会社に合わないんです。“どベンチャー”な社風も、さすがに上場企業としてやっていくうちに落ち着いてくるんだろうと思っていたんですよ、私も。さすがにもう冒険的チャレンジはしないでしょと。でも相変わらずで(笑)。

落ち着くどころか、2013年に3億赤字を出していた介護会社を10億で買うか、みたいな話が突如出てきて。私はIRの責任者でもあったので相当社長と検討もしたんですけど、結局、「将来の事業拡大のために、やろう」と決まりました。

やるとなったら、ゴリゴリ入っていって仲間になります。私、今も変わらないスタンスとして、買収した会社に対して“親会社然”とするのが嫌なんです。

仲山:上下の関係にはしたくないと。

我堂:はい。ケータイの店舗に通っていた時からそうなんですけど、分からないのにあれこれ口出したくない、という気持ちがあります。常に同じ目線で仕事をしたいんです。

仲山:やっぱり。ぼくもフラットな関係で仕事をするようにしています。

我堂:中に入り込んで理解するというのが、私のやり方です。現場で仲間を作るんです。飲めないのに飲みに行ってつるんで話を聞いて、面白い人を探す。面白い人を見つけたら、「私はこういうことをやりたい」とビジョンを語るんです。「介護ってマスコミで言われているような本当につらいだけの仕事なんですか? 本当は幸せな面だってあるんじゃないですか?」と聞いていって、仲間を見つけられたら「じゃあ、一緒にやりましょうよ」と巻き込む。

仲山:ホントですか。ぼくもヴィッセルやマリノスで仕事をしたときは、まったく同じスタイルでした! どんな人と意気投合するかで、できることが決まっていく感じ。

我堂佳世我堂 佳世(がどう・かよ)さん ライク株式会社 取締役 経営管理部長 兼 グループ事業推進担当
2005年日本生命保険相互会社入社後、2006年9月ジェイコム株式会社(現ライク株式会社)に入社。 管理部門を管掌する他、グループ事業推進担当として、全国約330ヶ所で保育施設を運営する子育て支援サービス、北海道から沖縄まで販売職・コールセンター・物流・保育士・介護士等約6,200名のスタッフが稼働する総合人材サービス、首都圏22ヶ所で24時間看取り介護までを行う介護施設を運営する介護関連サービスを軸に、事業拡大を推進。

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