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フランス発のブロックチェーンサービス「Arianee」(アリアニー)が登場

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 メーカーと購買者との間に"継続的な絆"を創ることのできるプラットフォームサービスArianeeが現在、ブランド大国のフランスで研究開発中。ブロックチェーン技術によって、製品所有者を二次流通以降もトレースすることで、偽造品対策だけでなく、メーカーは「今の製品所有者を確実にターゲティングできる」革新的なマーケティング戦略の実施が可能になるという。

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 ブランドとは、顧客の期待に継続的に応え続けることで徐々に蓄積されていく資産だが、その不断の努力を簡単に裏切るのが偽造品であり、OECDによると偽造品の流通総額は年々増加トレンドで、4,600億ドルに上るという。これまでメーカーは真偽判断をする専門家を設置したり、シリアル番号などの物理的な証明手段などを利用したが、偽造品製造者とのいたちごっこが続いており、偽造品による不利益はメーカーだけでなく、当然購買者にまで及んでいる状況である。その中でも特に、LVMHやRichemontグループ等の老舗高級ブランド市場が存在するフランスにおいて、ブランドとその購買者を守り、確固たる絆を創ることは非常に重要であると考えられてきた。

 Arianeeは、ブランドと顧客、第三者(保険や小売店)をブロックチェーン技術によって結びつけ、それぞれに大きなメリットをもたらす。

1:メーカーに対するメリット
 Arianeeはブロックチェーン技術によって、メーカーが製造する全てのブランド品を電子証明書として改ざん不可能な形で記録し、偽造品を防ぎ、ブランドを守ることのできるサービスを開発する。更に画期的なのは、ブランドが「今の製品所有者」に適したコミュニケーションが取れるプラットフォームを有することで、かつて存在しえなかったCRM(顧客管理)および1to1マーケティング戦略の実現が可能となる。

2:ブランド購買者又は所有者に対するメリット
 購買者(又は所有者)が保有する全てのブランド製品に関する重要な情報(売買・修理・盗難など)を、匿名かつ主体的に、安全に管理することができるようになる。さらに、製品を譲り渡す場合には、潜在的買い手をプラットフォーム上で探すことができ、スマートコントラクトによって、簡単に売買や貸出を行うこともできる。

3:第三者に対するメリット
 Arianeeのプラットフォームにより、製品の鑑定をする専門家、盗難・破損の際に介入する保険会社などにとってもあらたなビジネスチャンスが生まれる。また、メーカーや顧客からのフィードバックが、第三者機関に対する「信用情報」として蓄積されていくことで、より円滑なサービスおよび価値交換が行われることになる。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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