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富士通との協業求めベンチャー22社がピッチ「今やベンチャーが大企業を選ぶ時代」

富士通 アクセラレータプログラム 第6期ピッチコンテスト

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2018年7月31日、富士通主催の「アクセラレータプログラム 第6期ピッチコンテスト」が開催された。スタートアップ企業22社が、富士通との協業や支援を求めプレゼンを行い、ヘルスケア、API、ブロックチェーン関連などの数社が次のステージに向かう交渉の権利を得た。

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 富士通のアクセラレータプログラムの、過去3年間での出資や協業は44社に至っている。オープニングの挨拶に登壇した富士通の中山五輪男氏は「日本でも大企業とベンチャーの協業の例は増えてきたが、IT・デジタル領域の中で、富士通はかなり検討している」と自負する。

富士通株式会社常務理事首席エバンジェリスト 中山五輪男氏

 しかし、そんな富士通だが、以前は「大企業ベンチャーあるある病」が横行していたと中山氏は言う。「ベンチャーに対する上から目線のエラそうな態度」や「目的のはっきりしない協業」そして、「事業部からの検討プロセスの後回し体質」などだ。しかしこうした体質はすっかり変わったという。

「今はベンチャーから大企業が選ばれる時代。同じ目線で協業に取り組む意識に変わりました。具体的には、成果が出なければベンチャーの側から協業を停止できること、首都圏中心ではなく地方や遠隔からの協業が可能なこと、本気の事業部を巻き込むことなどです。」(中山氏)

 書類選考により特に富士通とのシナジーが生まれそうな22社のスタートアップが登壇。各社5分間のプレゼンの後で、審査員の協業検討責任者からの質問が行なわれた。
ピッチコンテストのテーマは、AI、IoT、セキュリティ、クラウド、ブロックチェーン、データ利活用、ロボティクスで、適用テーマは働き方改革、ヘルスケア、社会インフラ/地域課題解決など。

ピッチを行った企業は以下の通り。

株式会社エモスタ、 株式会社OKEIOS、 株式会社GAUSS、 株式会社カケハシ、Quantstamp, Inc、 コガソフトウェア株式会社、 コグニティ株式会社、 株式会社ZenmuTech、 ソナス株式会社、 株式会社tiwaki、 株式会社テクリコ、 株式会社TRUSTDOCK、 ネクストイノベーション株式会社、 ハイラブル株式会社、 株式会社ヒトクセ、 フェアリーデバイセズ株式会社、 株式会社BLUE STYLE、 Pegara, Inc.、 Babydoor株式会社、 株式会社Momo、 株式会社UsideU、 株式会社リトルソフトウェア

 また、過去の受賞企業からの現状の報告として、モビルス株式会社、株式会社ブイシンク、DIGGLE株式会社がプレゼンを行った。

審査員や協業担当者の協議により受賞は、以下に決定した。

【最優秀賞】

  • 株式会社カケハシ(電子薬歴システム)

【優秀賞】

  • 株式会社TRUSTDOCK(API型本人確認サービス)
  • ソナス株式会社(無線センサネットワークによる高品質センシング)

【スポンサー賞】

  • JTB賞:フェアリーデバイセズ株式会社
  • HACK JPN賞:株式会社GAUSS
  • Backlog賞:株式会社カケハシ
  • PR TIMES賞:ネクストイノベーション株式会社
  • 三越伊勢丹賞:コグニティ株式会社

     またこれ以外にも複数社が富士通との個別交渉を行うなど、検討活動検討フェーズに移行する。最終は、12月の中旬のDemo Dayで成果発表が行なわれる予定となる。

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