既存のエンターテインメント作品とは異なる「没入体験」──都市にいながら他者と溶け合い世界を変える
猪子氏は、テレビやYouTubeが映す世界は連続して繋がっている場所ではなく、境界線で区切られた別の世界だと感じていたそうだ。そういった体験から、境界のない世界、世界の一部になる体験ができる世界を作りたいと思うようになったという。
森や里山に身を置くと、自分も世界の一部のように感じられる。しかし、都市にいると、自分は世界から独立していて、周りに境界があるように感じられる。そのため、猪子氏は都市の中にいながらに自分が世界の一部に感じられ、身体ごと没入できる作品を作りたかったのだという。