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新規事業の“デジタル・ゲームチェンジ”

新規事業で重要な「リ・フレーミング」と「ズラしの意識化」──リサーチレンズによる検討市場の深掘りとは

第2回 

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 第1回は、新規事業開発に起きている“デジタル・ゲームチェンジ”を3つの類型とその事例(DMM AUTO、ズボラ旅、Airbnb)により解説しました。従来は前提として捉えられていた産業構造・戦略グループ、ビジネスモデル、顧客などの様々なルールが破壊され、「ゲーム」そのものが変化するデジタル・ゲームチェンジの時代においては、今までとは「異なる視点」がより重要となります。とはいえ、異なる視点といわれても…、という方も多いと思います。そこで第2回は、新規事業開発の初期フェーズにおいて異なる視点をどのように活用していくかの実践的なプロセスを紹介します。

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人は無意識に自分自身でルールをつくり考えている──新規事業で必要な「異なる視点」を持つために

 突然ですが「ナイン・ドット・パズル」という思考問題をご存知でしょうか?

 心理学者のJ・P・ギルフォードの研究で知られる問題ですが、ルールは単純で、下の図にある「9つの点をすべて一筆書きの直線で結ぶ。ただし、線は3回のみ折れてよい」というものです。答えを知らない方はこの機会に考えてみてください。以前、筆者も考えましたが…、5分くらい経過した後に検索してしまった記憶があります。

ナイン・ドット・パズル

 一旦、スクロールせず、ご自身で考えてみてください。

タイトル

 さて、いかがでしたか? 「なかなか解けなかった」「難しかった」という方が多いと思います。解答は下の図のとおりです。

ナイン・ドット・パズル

 「大きくはみ出してよいなんて聞いていない」「ずるい」などの声が聞こえてきそうですが、それがバイアスです。つまり「人は無意識に自分自身でルールをつくり考えている」ということです。

 デジタル・ゲームチェンジの時代において新規事業には「異なる視点」が重要であると書きましたが、異なる視点を持つためには自分自身のバイアスを突破していく必要があります。同じ産業内で長く働いている方、特定分野の専門家・スペシャリストなどは、「ナイン・ドット・パズル」のように無意識に業界のルール・前提条件で考えてしまう傾向にあるため特に注意が必要です。

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この記事の著者

小池 祐介(コイケ ユウスケ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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