ファーウェイは本試験で、5Gの多様な商用シナリオにあわせてマクロ基地局や屋内基地局などの商用製品を検証したほか、米インテルと共同でSAネットワークで通話試験を完了したという。また、ファーウェイは第2版の標準仕様として議論されている「Release 16」の新技術に関する試験を完了し、技術検証結果を業界各社と共有することで、5Gを支えるエコシステムの持続的な発展への寄与を目指すとしている。
今回の試験では、ファーウェイのエンドツーエンドの5G商用製品(gNB、5Gベアラーネットワーク、NGコアなどを含む)がNSAやSAネットワークで有効に機能したという。NSA試験の第3フェーズでは、デュアル接続などの主要な技術の活用により5G New Radioを既存のネットワークへ迅速に導入可能であること、SA試験では優れたユーザー体験を実現可能であることが確認された。
また、同時に行われたスモールセルに関する試験でも、ファーウェイの5G LampSiteは最も高いパフォーマンスを発揮し、屋外のマクロセルだけでなく、屋内でもギガビット級のユーザー体験を一貫して実現できることを示したという。今回の試験では、セルエッジでのアップリンクとダウンリンク双方におけるユーザー体験が大幅に向上することも示されたとしている。
ファーウェイ 5Gプロダクトライン プレジデントの楊超斌(ヤン・チャオビン)は「中国の5G R&D試験の第3フェーズでの試験を通じて、ファーウェイが各国の通信事業者に信頼性の高い成熟したエンドツーエンドの5G製品・ソリューションを提供可能であることが示されました。これはファーウェイと多くの業界パートナーとの共同での取り組みの結果でもあります。5Gエコシステムの推進には、世界各地の政府機関、政策立案者、通信事業者、通信機器メーカー、計測器メーカー、垂直産業による協業が不可欠です。ファーウェイはパートナー各社と連携して5Gの商用展開の成功に向け、万全の準備を整えてまいります」と語った。