SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

Biz/Zineクローズアップ

世界中を混乱させている「アマゾン・エフェクト」に日本の小売り・製造業が飲み込まれないためには?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

アマゾンの波に負けない小売りと製造のスクラム「SPA」

小売り主導でオリジナル商品を作るSPA

 アマゾンに対抗する一つの手段として言われているのが、アマゾンで販売していない商品の販売です。つまり、自社で企画した独自商品を、自社の店舗でのみ販売することです。一定の品質が担保され、競争力のある価格で販売することができれば、十分対抗できる商品となるでしょう。アパレル業界では、SPA(Specialty store retailer of Private label Apparel)という、企画から製造、販売までを一貫して行うビジネスモデルもあります。小売業者が企画し、協力工場に製造を委託、製品を自社販路で販売するという、小売業が主導するモデルで、典型的な例としてはユニクロが挙げられます。

 SPAのためにはM&Aも有効です。これまではシェア拡大のために同業者を買収する水平統合が多く用いられてきましたが、アパレル・メーカーが重要な販路を確保するため、SPA確立を目的としたM&Aも活発になるかもしれません。メーカーの中でもB2B2Cモデルの場合、最終購入者の消費者行動が重要な要素になってきます。しかし、このデータは小売業者が一手に握ってしまいがちです。アマゾンの小売業における最大の強みは消費者関連のビッグデータを保有していることです。メーカーも販路を自社に取り込むことでこのデータに直接アプローチすることができ、そのデータを用いて企画も自社内で実施することができます。特定の有力小売業者から注文を受けて製造する比率が高いメーカーは思い切って小売業者の傘下入りをするというのも一つの手かもしれません。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
Biz/Zineクローズアップ連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

堀内 秀晃(ホリウチ ヒデアキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング