消費者行動の「心理的変化」が企業を変え「ゲーム・チェンジ」を起こす
そしてもう1つ、消費者行動における「心理的変化」についても意識改革が必要だという。例としてマクドナルドやペヤングなどの食品への異物混入事件を挙げ、消費者の安全へのこだわりが高くなっていることを指摘。心理面だけでなく、SNSなどで評判が拡散するといった行動面も大きく変化している。
そのほか、消費者の環境志向を背景に薄いペットボトルの採用で成功した「いろはす」や、自転車や徒歩通勤が増えることでのランニングステーションなど新たな製品・サービスが登場した例などが紹介された。そして内田氏が「心理面で最も変化が大きい」と分析するのは、若い世代を中心とした「所有から利用へ」のマインドセットだ。メルカリやカーシェアリングといった事業の拡大はまさに消費者の心理的変化の賜物といえるだろう。