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中国・百度(バイドゥ)CEOが語る「AI革命」──自動運転、金融、教育と広がる汎用型AIへの挑戦

Vol.8

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国家の「中国大脳計画」「インターネットプラス」が後押し

 2015年の全国両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)では、「中国大脳計画」が発案された。AI開発に国家プロジェクトとして資金を投入し、できる限り早く世界最大規模のAIの基礎的研究設備および公共プラットフォームを作るというアイデアだ。さらに翌年、政府は「インターネットプラス AI 3年計画」も取りまとめた(3年間でAI開発に1000億人民元を投資する)。

 EUや米国でも国家レベルでAIの研究に巨額の資金が投じられている。また、中国では先端技術は欧米に、レベルの低い技術はベトナムなどに流出する傾向があり、製造業の空洞化が懸念されている。国際競争力を維持し、同時に空洞化を防ぐ意味でも、AI開発を推進し国内の製造業を活性化する必要に迫られている。人口の多い中国では、膨大なデータを蓄積できる。それをうまく活用したAI開発が、中国大脳計画によって推し進められれば、中国経済の発展に大いに貢献するのは間違いない。

 中国は「AI革命」の時代に突入したといえる。中国はIoTでは米国に後れを取った。しかし、クラウドコンピューティングに関しては同じスタートラインに立っている。したがってクラウドとビッグデータを活用したAI開発で中国が世界をリードすることも十分可能と考えられるのだ。

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「完全無人運転」をめざした自動運転車開発の計画を発表

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