「完全無人運転」をめざした自動運転車開発の計画を発表
「自動運転車」は、世界の主要な移動および物流の手段となる可能性を秘めている。中国では、1980年代から軍事目的でAIを用いた移動手段の研究がスタート。90年代初頭には、初の自動運転車の開発に成功している。しかし、当時の自動運転は、GPSへの依存度が高い未熟な技術にとどまっていた。
2007年頃から、自動運転車の開発は軍事目的から民生用に移行した。同じ頃、グーグル、アップル、テスラ、ウーバーなどが自動運転車の開発計画を発表。百度も同様に計画を打ち出した。
百度がその計画でめざすのは「完全無人運転車」だ。その後開発を進め、2015年12月には北京の高速道路での完全無人運転車の試験走行に成功した。同じ月に浙江省烏鎮で開催された第2回世界インターネット大会に参加した習近平国家主席は、百度の自動運転車に大いに興味を示していた。将来的には、百度の自動運転技術を使った「AI地下鉄」などの公共交通への展開も期待できるのではないだろうか。