Road Signatureは、2種類のデータを比較して自車位置を推定するサービス。1つ目のデータは、自動運転車両に搭載されたレーダー、ビデオカメラから取得されるガードレールなど走行時の地物に関する情報。2つ目のデータは、あらかじめ作成されたローカリゼーションレイヤー(他の車両が取得した地物の位置データをもとにしたマップの要素)が統合された高精度3Dマップ内にある地物に関連する情報。この2つのデータをリアルタイムで比較することで、常に高精度3Dマップとの相対的な自車位置を推定することが可能になる。
ボッシュは、2017年からRoad Signatureの商用化に向けた開発を行っており、2018年には、ダイナミックマップ基盤の提供する「高精度3次元地図データ(ダイナミックマップ協調領域)」とボッシュのローカリゼーションレイヤーを統合させた高精度3Dマップの生成に成功した。公道での実証実験では、この高精度3Dマップを使用して自動運転を検証した結果、Road Signatureが自車位置推定サービスとして有効であることを確認したとしている。
自動運転を実現するためには、自動運転車両がいかなる状況でも自車位置を十数cm単位で正確に把握する必要がある。このために、ボッシュは以下のようなサービス、ハードウェア、ソフトウェアを一体化させ、冗長性を備えた自車位置推定技術を開発している。
- 【サービス】相対的な自車位置を推定するサービス、Road Signature
- 【ハードウェア&ソフトウェア】自車の絶対位置を推定するセンサー、VMPS