MaaSやFintechが見据える“異業種連携”によるオープンイノベーション
落合:MaaSにおけるペインは、MaaSを交通の中だけで捉える場合と、医療やまちづくり、インフラ、政策連携まで広げた場合とで異なりますよね。MaaSを広く解釈した場合、異業種連携で形になってくるものはあるのでしょうか。
日高:輸送と決済の統合レベルのサービスは、交通事業者が主導した方が精度も高く、交通事業者がやる意義もあるため、比較的早く形になると思います。一方で、たとえば病院との診療予約まで連携しようとすると、交通事業者だけではまかないきれません。このように、“交通”から外側に広がっていき、MaaSの基盤の上に定期券やフリーパス以外の需要が生じたときに、交通事業者のデータや決済システムを使ったサービス創出の流れが出てくるようになります。