MaaS Tech Japanは、モビリティ・交通分野における社会課題解決に資する価値あるMaaSの実現に向け、日本マイクロソフト、ISAOなどと共同で、各交通事業者のデータを連携・接続および、事業者横断でデータ分析・予測を可能とする「移動情報統合データ基盤」の開発を開始する。
移動情報統合データ基盤では、様々な形式で保持されている各交通事業者の交通データを、統一したインターフェースで収集・蓄積する。また、横断的なクエリ処理、統計分析、機械学習処理することを目的に、交通輸送情報を統一したインターフェースで処理できるデータ連携共通基盤(TraISARE: Transport Information Store with Aggregator, Receiver and Encoder)および、TraISARE上でデータ統計分析や機械学習処理を行うAIシステムにて構成するという。
移動情報統合データ基盤の機能
- 各交通事業者から提供される交通データ(RAWデータ)の収集・蓄積
- 収集した交通データ(RAWデータ)を統一的に扱えるようにするためのデータ加工(正規化・抽象化)
- 正規化・抽象化されたデータのクエリ処理、統計分析および機械学習処理
- クエリ・分析・機械学習処理データの提供・フィードバック
移動情報統合データ基盤は、各交通事業者が保有する交通データの連携、横断的なクエリ処理、統計分析・機械学習処理を低コストで実現する。加えて、交通事業者以外の事業者が、交通データと自社保有データとを組み合わせた分析を可能とするため、各事業者(交通事業者以外の事業者含む)のMaaSサービス開発の迅速化、異業種間が連携した新たなサービス創出に貢献できるとしている。