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テクノロジーが農家の“生産”と“ビジネス”を変える──クボタが進める「日本型精密農業」とは?

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“育てる”に加えて“儲かる”仕組みの構築による農業支援

 KSASの進化の方向性として、栽培管理・予測だけではなく、AIによる高度営農支援システムの構築も挙げた。つまり「計画どおりの栽培」に加え、「儲かる仕組みの構築」を確立させるのだ。農家が用いる会計・販売などの各種情報システム、流通や金融機関などの外部データとも連携し、その収集したビッグデータを分析、AIなどにより処理し、シミュレーションによる最適作付け計画の提案などを行って利益の最大化を目指す。

 さらに、同社の挑戦はKSASの進化だけに留まらない。スマート農業3つの柱のうち、“自動化・無人化による超省力化”“省力化・軽労化”についても研究開発を進めており、まさに「下町ロケット」の世界の実現である。ハンドルを握ることなく移動しながら農作業も行う農業機械の「自動・無人運転」には主に3段階のレベルがあり、レベル1は「ハンドル操作の一部を自動化」、レベル2は「有人監視での自動化・無人化」、レベル3は「遠隔監視での無人運転」となる。

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