住友商事と東京藝術大学は、直観・感性・情熱というアート思考の素養を身に付けた、次世代の価値創造をリードする人材の育成を行うとともに、さまざまな事業とアートを融合させていく事業開発の在り方を検討すると発表した。住友商事が運営するオープンイノベーションラボ「MIRAI LAB PALETTE」に、東京藝術大学と共同で「Flexible Theory(フレキシブルセオリー)の社会実装研究会」事務局を設置し、今月から、人材育成に係るワークショップを運営するなど相互協力を行っていく予定だという。
住友商事は、以前より東京大学をはじめとする各大学との産学連携を進めている。大学で生み出された技術や研究成果を社会に還元するサポート役を担うとともに、大学の知を社会課題解決型の事業開発に活かし、社会・産業への貢献を拡大していくと述べている。
東京藝術大学は、芸術・文化の社会実装のための協働ワーキングや異業種交流、コンピューターテクノロジーと結びついた新しいコンテンツ開発などを、住友商事と共同で取り組み、次世代のSTEAM人材開発を行っていくという。
住友商事のマテリアリティ(重要課題)における位置づけ
住友商事グループは『社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)』を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付け、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成長を図っていくとしている。本事業は、「多様なアクセスの構築」および「人材育成とダイバーシティの推進」に資する事業だという。