今期(2020年1月から2月)の資金調達の特徴
営業に特化したWeb会議システムを手掛けるベルフェイスは、第三者割当増資と数社からのデットファイナンスを合わせ総額52億円の資金調達を成功し、2020年2月までの資金調達ランキングで2位にランクイン。今回の調達では「THE FUND」運営のシニフィアンがリードを務める。「THE FUND」は2019年7月のSmartHRに続き、2社目の出資。グロービス・キャピタル・パートナーズやインキュベイトファンドなど既存投資家6社が追加出資。今回の出資でシニフィアンのグロースフェーズにおける経営知見を提供することで、成長を支援する。今回調達した資金のうち十数億円をマーケティングへ、また少なくとも26億円を「人」に投資するとし、来期300名を目標に人材採用を進めていく予定だという。
HR techを活用した人材関連事業を手掛けるネオキャリアは45億円の資金調達を実施。少子高齢化の進展による労働力不足が社会問題化するなかで、ネオキャリアでは労働市場の持続性を保つために、テクノロジーへの投資を進めることで、グループ全体の事業成長をより強固なものにしていく方針だという。
東京工業大学発スタートアップのXTIAは、INCJ、JUKI、ニコン、双日との資本業務提携による17億円の資金調達を実施。光コム形状測定システムの開発・製造・販売及び、それらを応用したスマートファクトリー推進事業を行う同社は2020年に社名を変更。提携先各社が得意とする分野で光コム技術の活用を進め、現在採用が進んでいる製造業界のみならず、医療向けの光源など幅広い分野における応用を目指している。