本基金は、新型コロナウイルスの最前線で取り組む医療機関等への直接の支援、必要物資・医療用防護具・医療器具などの支援活動、新型コロナウイルスの影響を受ける子どもたち等への支援活動、新型コロナウイルスに関わる研究・開発費用等の、支援を必要としている活動に対して迅速な支援を行うことを目的としている。支援で募った寄附金は、本基金による審査・助成決定を経て最短14日で助成先に届けるとしている。また、同時に本基金の助成先の募集を開始。助成先の募集は7月1日まで行うとしている。
「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」有志の会メンバー
1.有志の会 発起人 代表:小坂 健氏(東北大学大学 教授)
2.有志の会 発起人
- 米良 はるか氏(READYFOR株式会社 代表取締役CEO)
- 草原 敦夫氏(READYFOR株式会社 執行役員CLO・弁護士)
- 松尾 豊氏(東京大学 教授)
3.有志の会 新型コロナウイルス感染症対策専門家チーム
- 岡部 信彦氏(川崎市健康安全研究所 所長)
- 賀来 満夫氏(東北医科薬科大学医学部 特任教授)
- 西浦 博氏(北海道大学大学院医学研究院衛生学教室 教授)
- 中島 一敏氏(大東文化大学スポーツ・健康科学部健康科学科 教授)
- 和田 耕治氏(国際医療福祉大学大学院公衆衛生学 教授)
- 佐々木 淳氏(医療法人悠翔会 理事長)
- 原田 奈穂子氏(宮崎大学医学部精神看護学領域 教授)
4.本基金への参画企業・団体
- 基金運営事務:READYFOR株式会社、公益財団法人東京コミュニティー財団
「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」有志の会 新型コロナウイルス感染症対策専門家チームからのメッセージ
「医療機関向けの防護具がぜんぜん足りません。こんなことでは患者さんを救えません。医療従事者の安全も確保できません。世界中で防護具の取り合いがあり数が足りないだけでなくこれまでの5倍から10倍の価格です。また、国内の企業にもぜひ作っていただきたいと思います。ぜひとも皆さんの力でコロナとの戦いの前提条件である、防護具の確保をご支援ください。(和田耕治)」
「重症化・死亡のリスクの高い要介護高齢者が在宅や施設で息を潜めています。外出することのできない高齢者は街で感染することはありませんが、複数の医療・介護サービスに依存して生活しており、またケアという業務の性質上、密着性が高いことから、医療介護専門職によって感染が持ち込まれる可能性があります。高齢者施設においては、一度持ち込まれてしまうと集団感染を防ぐことは困難です。日常のケアにおける感染防御策の継続、感染が発生した場合の自宅や施設内における隔離ケア、そして重症化しても侵襲の高い治療を望まない患者に対し適切な緩和ケアが求められていくと思います。そのためにも必要な資源の確保と、現場の専門職の疲弊を防ぐことが重要です。(佐々木淳)」
「長引く休校によってストレスがたまり、子どもたちの心身の影響が懸念されます。子どもたちの健やかさと、安心と、笑顔を守るために、子どもたち自身の参画を大切にした活動をされている方にぜひ応募してもらいたいと思います。(原田奈穂子)」
「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」クラウドファンディングの概要
- 目標金額:今回は目標金額を設けていない
- 形式:寄附型(基金)/ALL-IN形式(※支援者は控除が受けられる)
- 公開期間:2020年4月3日(金)~2020年7月2日(木)23時まで (90日間)
- 基金ページURL:関連リンクより
- サービス手数料:無料(決済手数料5%)
- 基金運営費用:集まった寄附金の額に応じて上限5%(基金運営費用とは、公募プロセス管理、支援先の調査、審査、助成後のモニタリング、支援者への報告等にかかる費用を指す)
- 従来のクラウドファンディングプロジェクトとの違い:実行者が活動主体ではなく、今回はREADYFOR社、公益財団法人東京コミュニティー財団が運営事務局を務める基金が実行者となり寄附金を集めるプロジェクト。それにより、医療機関など最前線で闘う医療従事者や感染拡大防止活動を行う皆さまに迅速に資金を届けることが可能になる。
助成先募集要項
(1)対象:日本における新型コロナウイルス感染症の拡大防止に取り組む、個人・団体・事業者・医療機関・自治体などに対して、下記のような活動費用に対する迅速な助成を行う。
- 介護施設、障害者施設、保育所、学校、放課後学童保育等へのマスク等必要物資の支援費用
- 医療機関へのマスクや手袋、ガウンなどの医療用防護具、水や毛布などの救援物資、人工呼吸器やベッドなどの医療器具の支援費用
- 医療用防護具、医療器具などを生産するための事業経費
- 保健所、医療機関、介護施設、障がい者施設、保育所、学校、放課後学童保育等の新型コロナウイルス感染症対応に関わる人件費
- 新型コロナウイルス拡大感染症の影響を受け、社会的孤立が懸念される子ども、青少年、保護者、高齢者、低所得者などを支援する個人・団体等の活動費用
- 新型コロナウイルス感染症の予防、診断、治療のための研究・開発費用
- その他、各個人・団体・事業者・医療機関・自治体などが新型コロナウイルス感染症対応を実施する上で発生する費用
(2)スケジュール
- 助成申請受付期間:2020年4月3日(金)~2020年7月2日(木)までの90日間
- 助成決定時期
- 第1期 決定時期:2020年4月15日(水)頃
- 第2期 決定時期:2020年5月13日(水)頃
- 第3期 決定時期:2020年6月11日(木)頃
- 第4期 決定時期:2020年7月16日(木)頃
- ※日時は予告なく変更する可能性がある。
- 助成先の決定通知:申請後、順次審査を行っていく。助成を決定した場合、本基金より速やかにメールにて通知をする。
(3)助成金額及び助成件数
- 助成総額(予定):1億円程度を想定
- 助成件数(予定):30~50件程度を想定
- 助成1件あたり助成額目安:50万円~1,000万円程度
(4)選考の観点:本基金の目的等を踏まえ以下の観点から審査を行う。
- 事業の公益性/有効性緊急性/実現性
- 助成要件への適合性
- 団体の信頼性/発展性
- 助成金の必要性
(5)詳細ページ・申し込みフォーム:関連リンクより