人が減っていく「老衰」と惰性で続く「脳死」を防ぐには
老衰
次に、新しい人が定着せずマンネリで人が減っていく「老衰」を紹介する。老衰の根本には「内向き・不公平」な場となっていることがあるというのだ。目的をもって開催しているにも関わらず、気の合う仲間だけで盛り上がったり、常連や身内を優遇したりしているコミュニティは少なからず存在する。これに対して高橋氏は、最優先でケアすべきは初参加者であり、コミュニティに対する価値貢献に対して公平であるべきだと話す。
老衰に陥らないためには、リピートの数をKPIとすることが大切だという。リピートとは、時間やお金、信用を使ってでも繰り返し参加することである。また来る人は、その場にふさわしい人を連れてくることも多い。リピートの数を増やすことで、コミュニティの目的に即した参加者は自然と増えていく。ここで、コミュニティでは初参加時が最もリピートへの障壁が高いということを注意すべきだと話す。初参加者は、場から価値を得ること、主催者や既存の参加者との関係を構築することで、繰り返し参加するようになる。そのため、コミュニティ運営では、初参加者がリピートに繋がるよう、オンボードが必要なのだ。