日本に立ちはだかる四つの課題
バブル崩壊から20年が経ちました。 しかし日本はまだ、出口の見えないトンネルを走っているようです。 なぜこの状態が続いているのでしょうか。原因はシンプルだと思います。目の前にある大きな問題から目を背けているからではないでしょうか。20年も続くということは、もう皆さん、原因は分かっているはず。この問題を直視して、立ち向かっていかなければ、次の日本は作れない。私はそう考えています。
今日は今日本が直面する課題として四つを考えたいと思います。「エネルギー問題」「持たざる経営の問題」「少子高齢化の問題」「多重下請け構造の問題」です。どれも10年以上放置し続けている問題です。
エネルギー問題 : 化石燃料から再生可能エネルギーへ
原子力発電所の事故が起きました。災害時における原子力発電所の大きなリスクから、日本は原子力発電を停止しました。しかしその後も問題は続いています。逼迫する電力事情は続き、化石燃料を燃やすことで需要を埋めています。化石燃料はやがて枯渇するものです。コストは円安の影響もあり高まっています。さらに問題なのは、化石燃料を燃やすことによる二酸化炭素の排出です。
今日本は、化石燃料をどんどん買って、どんどん燃やして、CO2を出し続けています。CO2を排出すると、世界の気温が上がります。干ばつが起きたり、雨が激しくなったりします。今年の夏は、広島で大きな土砂災害がありました。豪雨が日本の大きな問題になっています。東京でもゲリラ豪雨が当たり前になりました。熱帯のような気候になってきました。日本以外にもフィリピン、インド、中国、オーストラリアなど、世界各地で異常気象が発生していることが分かります。 では、再生可能エネルギーはどうなのか? 残念ながら日本では、再生可能エネルギー開発が進んでおりません。水力を除いた、いわゆるクリーンエネルギーは、2013年でまだ2.2%に留まっています。原子力発電所を止めていますから、水力を除く残りの90%が化石燃料を燃やして電力を作っている。 この状況、いかがでしょうか。私は正直、恥ずかしいです。これを子供たちに見せるのが。「お父さん頑張っているよ」と言えないです。
電力消費量をもっと減らすこと、震災後の節電の努力を取り戻すこと。もうひとつは、再生可能エネルギーを使ってもっと頑張ること、この2つを提案していきたい。 テレワークは、電力消費の削減になります。家で働いたり、家の近くで働いたりすることにより、移動する燃料を減らすことができます。それから、それにより厚いコンクリートのオフィスに人を入れて冷房をガンガン効かす必要が無くなります。それにより40%ぐらい電力を削減できるのではないか、という試算が上がっています。ぜひこれ、やりましょう。
再生可能エネルギーについては、太陽のようなクリーンエネルギーの発電所は、人気のないところに設置されるためメンテナンスに人出とコストがかかります。横浜環境デザインでは、千葉にある発電所を、クラウドのPaaSサービスであるkintoneを使い、遠隔で運用管理をおこない、M2Mデータをクラウド上で集約しています。