IT支出は、全セグメントにおいて2020年に減少が見込まれている。2021年に最も力強い回復が見込まれるのはエンタプライズ・ソフトウェア(7.2%)。これは、パンデミックによる需要に確実に対応すべく、企業がリモートワークのサポート、遠隔学習、遠隔医療などの仮想サービスを提供したり、ハイパーオートメーションを活用したりすることで、デジタル化の取り組みが加速するためだという。
組織がリモートワーク優先の環境にシフトしたことで、2020年のクラウド・アクティビティは増加したが、エンタプライズ・クラウドへの支出は複数のカテゴリに分類されるため、2021年まではベンダーの売り上げに反映されないという。
ガートナーは、ITの使命が成長ではなくビジネスの存続になっているため、今後のデジタル・トランスフォーメーションにおいて、投資を正当化する対象は、パンデミック前と同じものではなくなると予想している。