村田製作所は、人材育成施策として「ベンチャー留学」をスタートし、レンタル移籍を導入した。この背景には、短期間での事業開発をベンチャーで経験させたいという思いがあるという。さらに、自社の外に出ることで、視野や対応できる業務範囲を広げ、新たな領域に意欲的に挑戦する人材を育成することを狙いとしている。
2020年9月および11月より、ベンチャー留学制度に立候補した応募者の中から選抜された社員2名がベンチャーでの就業を開始。村田製作所は今回の留学を通じて、レンタル移籍者2名が新たな環境で自らを鍛錬し自信をつけ、復帰後は組織の中で熱を広める存在となることを期待している。<\
1人目は、技術開発部門に所属する40代男性が、次世代型ソーシャルロボット「ユニボ」の開発・製造・販売を行うユニロボットに6ヵ月間レンタル移籍。「ユニボ」の営業促進および関連サービスの新規顧客開拓の他、大企業とのオープンイノベーションへの企画提案を行う。
2人目は、商品販売部門の30代の男性が、企業・行政等から非営利組織等への「留職」事業等を提供するクロスフィールズで6ヵ月間の業務にあたる。VR技術を活用した社会課題体験プログラムにおいて、コンテンツ企画制作およびその後の事業戦略を担当する。