今回のプロジェクトでは、今後、生活の足として必要とされる移動手段やルートの多様化が進むと想定されるなか、現在利用されているバス・タクシーの利用状況などを把握することによって、地域住民の移動ニーズの抽出を図った。松崎町内を走る自主運行バス(4路線・11台)・タクシー(3社・8台)に、スマートドライブのクラウド車両管理サービス「SmartDrive Fleet」のデバイスを設置し、
- バスの利用者数/乗降者数を把握
- バス停ごとの利用者数を把握
- タクシー利用者の乗降場所、タクシーの走行ルートを可視化
等の施策を、2020年10月1日より4ヵ月間実施。
4ヵ月で得られたデータから、
- 朝夕の通学や通勤の移動などバスの利用の偏りの可視化
- 利用が少ないバス停の可視化
- 現在のバス路線だけではカバーしきれていないエリアの可視化
等の分析により、1路線の合理化、3便の削減を行うことができた。
今後はマイカー移動ニーズ等も捉えながら、路線減により削減される自治体支出をより効果的に投入するためのオンデマンドタクシーの運行や、夏の観光シーズンにおける公共交通の需要予測などについてもデータをもとに検討していく予定だとしている。