大成建設は、SLAM技術を活用して位置情報を取得できる「T-iDraw Map」を開発し、GNSSを利用できないトンネル坑内において土砂運搬する無人建設機械(クローラダンプ)の自動運転を実現したという。
SLAM技術による位置情報を建設機械の自動運転に活用
この技術は、SLAM技術を活用し、無人建設機械に搭載したセンシング装置による計測情報から、建設機械の周辺環境を把握するための「環境地図作成」と「自己位置推定」を同時に行う。これらのデータを基に建設機械の位置情報などを取得し、あらかじめ設定したルートを自動走行できるため、GNSSを利用できない坑内や地下でも自動運転が可能となる。
障害物を回避するルートの自動作成による減速走行可能
無人建設機械の自動運転時において、走行ルート上に想定していない障害物が出現した場合でも、センシング装置で障害物を認識し、自動で回避ルートを作成して、減速走行する。時々刻々と環境が変化する施工現場の状況に的確に対応でき、安全性の高い自動運転が可能となる。