コンセプトペーパーでは、秘匿化によって可能となる、プライバシー保護とデータ利活用の両立にむけたユースケースとして、「取引トラッキング」「決済データ秘匿化とAML」「複数社から持ち寄った決済履歴データの利活用」および「プログラマブルペイメント」を挙げている。
これらユースケースの実現にむけた技術的手段として、LayerXでは「Anonify」の研究開発を進めている。Anonifyは、PCやスマートフォンなどの端末に備えられたプロセッサのセキュリティ機能である「TEE」を応用し、データ利活用とデータ保護の両立を実現する秘匿化ソリューションであり、データを秘匿化したまま様々なビジネスロジックを実行可能な点が特徴だという。
JCBおよびLayerXは、これからの金融取引を展望したデータ利活用とプライバシーの両立にむけて、引き続き研究開発に取り組むとしている。