この実証事業では、労働負荷の軽減や気候変動などへの対応のため、
- ヒトを自動で追従する運搬ロボット作業車
- ほ場ごとの気象データに基づく病害発生予測と農薬散布適正化ナビゲーション
- ナシ園の棚下から画像を収集し、AIが生育解析を行うシステム
について実証する。
実証テーマと期待される効果
- ヒト自動追従ロボット作業車の開発・実証:従来の人力で動かす収穫台車を電動のロボット作業車に代替し、汎用利用することで大幅な省力化を実現する。
- ほ場ごとの気象データに基づく病害発生予測と農薬散布適正化ナビゲーション:ほ場ごとの微気象データが自動で収集され、アプリで分かりやすく把握できる。微気象データ等から、各ほ場に合わせた細やかな黒星病等の発生予測と、防除計画の立案が容易になり、使用する農薬の種類の削減(目標:通常38成分を26成分まで削減)に貢献する。
- ナシの棚下から自動で画像を収集し、AIが生育解析を行うシステム:自動的に棚下からの画像を収集・分析をすることにより、生産者が感覚的に把握していた生育状況を、より客観的なデータとして把握することが可能となる。微気象データを活用した黒星病感染危険度情報や、棚下画像のAI生育解析結果をクラウド上で共有し、リモートで普及員から指導を受けられるほか、生産者同士の情報共有を可能とする。