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なぜ「コープこうべアプリ」はコミュニティ化したのか──ゆめみが提唱する、人間中心設計DXの威力

Biz/Zine Day 2021 Autumn レポート Vol.1

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人間中心設計に基づいたゆめみのアプリ開発プロセス

 幅広い業界のクライアントからの依頼で、世界のユーザ5,000万人が毎日使うデジタルサービスを開発する株式会社ゆめみでは、アプリなどを作る際の開発プロセスを以下のように3つのステップで設定し、タスクとして分解している。

ゆめみのアプリ開発プロセス
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 「ユーザへ込める」の「サービス企画」まではクライアント企業の内部で実施するケースもある。しかし、自社の強みや価値は、自社だけで考えると見落としがちだ。第三者視点として、ベンダーを仲間に入れて行うことを、ゆめみでは推奨している。またゆめみでは最近、予算確保、事業化検討の段階から支援の相談を受けることも多い。そのため、「ユーザを知る」の段階をより細分化して、次のような5つのステップで進めている。所要期間はコンセプト策定までは約3ヶ月、プロトタイピングまでであれば約5〜6ヶ月である。

ゆめみのプロジェクトデザイン
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 プロジェクトデザインのためのファーストステップとして、ゆめみでは個別勉強会ワークショップを行っている。これは事業部を横断することを厭わずにユーザにとって最適なDXを考えるには重要な、マインドセットを醸成するためのものである。自事業部のミッションにコミットしてきたことに誇りを持つ人たちはそのままでは横断型の仕事を着手することが難しいことも多い。1つのテーマで意見を交換し、同じ時間を共有することで、共通点を見出し、事業部を超えて仕事ができるようにする、場づくりとしてのワークショップである。

 また、プロジェクトデザインにおいては、企業が持つ価値・強みを見つけるために、以下のようなヒアリングシートを使った取り組みもしている。

ゆめみのヒアリングシート
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 ゆめみが現地調査や実際のサービスを体験して、そこで気づいた点を付加しながら、自社の強みを可視化した上で、開発への要求に落とし込んでいく。ベンダーへの要求は、もちろん、ベンダーに依頼する際のRFP(提案依頼書)にある程度は盛り込まれているはずだ。しかし、自社とベンダーがしっかりと共通認識を持つまでには至らずに形骸化してしまうこともある。こういった専用のシートをベンダーとともに作成し、定期的に目線合わせをすることは有用である。

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UXコンセプトツリーで実現する“来店後体験”の最適化

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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