ビジネス人類学が米国で勃興した背景
ビジネス人類学は、1980年代にまず米国を中心に活用が始まる。主にその要因は2つある。
- 日本企業の成功
- 米国での博士号取得者の過剰
1980年代、米国の経済産業界のリーダーや大手商業誌が人類学へ関心を示し出し「文化」がバズワード化した。その流れの中で、当時成長著しかった日本企業の研究・分析のニーズがあった。日本企業の成功理由を、米国企業にはない「日本文化が有する何か」だと仮説が立てられ、日本企業の組織に関する研究が進んだ。そのことが、ビジネス人類学における「組織分析」への活用が盛んになった背景だ。