ベイン・アンド・カンパニー東京オフィスでは、日本市場へ向けた最新の研究成果や知見をまとめた小冊子『Compass』を四半期ごとに定期刊行しており、2022年第1号『「変革型」M&Aを成功に導くために』を発行した。
2021年の世界のM&A市場は非常に活発で、2020年と比べると1.5倍のディール規模となった。ディールのマルチプルが上昇し、事業会社以外の買い手が活発に活動したことが背景にあるという。日本企業は、相対的に世界のM&A市場での存在感が弱まったものの、事業ポートフォリオ変革を志向する「変革型」M&Aと、祖業も含む大胆な事業売却が拡大したことが大きな特徴。「変革型」M&Aは、高マルチプルで、新たなケイパビリティ獲得を目的としたクロスボーダーディールになることも多いことから、通常のM&Aと比較して難易度が高いと言る。
本レポートでは、このような世界と日本におけるM&Aのトレンドを解説し、「変革型」M&Aの成功確率を大きく上げ、事業ポートフォリオ変革を成功裏に進めるための三つのアクションについて紹介している。