キリンホールディングスは、調剤薬局向けの新規事業「premedi(プリメディ)」を、4月26日から首都圏を中心にテスト展開を開始すると発表した。1年間で100店舗の薬局への展開を目指すという。
「premedi」は、キリングループのマーケティングリサーチの知見を活用したAI予測リコメンド手法で、各調剤薬局店舗が医薬品の在庫欠品リスクを減らし、適正な在庫管理を提案する置き薬サービス。調剤薬局から過去の出荷データを受領し、取り扱い頻度は低いものの調剤の可能性のある医薬品をAIで予測して医薬品を約100種類提案するとともに、保管棚を貸し出す。また、医薬品はキリンホールディングスの販売パートナーが小ロットで販売し、調剤薬局に届ける。使用期限の近付いた医薬品は、販売パートナーが買い取ることができるため、取り扱い頻度が低い医薬品の欠品をローリスクで減らすことが可能となる。
キリンホールディングスは、食から医にわたる事業領域でイノベーション創出を目指す社内新規事業公募制度「キリンビジネスチャレンジ」から誕生したこの事業の展開を通して、特に中小規模の調剤薬局の課題を解決するとともに、ヘルスサイエンス領域での事業成長を目指すとしている。