東日本電信電話(NTT東日本)と調和技研は、AIを活用した農作物(馬鈴薯)の積荷作業車(タイヤショベル)とトラックの配送ルート最適化プログラムを開発した。
同プログラムは、集荷希望日・集荷場所、タイヤショベルやトラックの台数、優先したい条件(時間や距離など)を入力すると、タイヤショベルとトラックの最適なルートを地図上に表示。これにより、トラックの移動距離や待ち時間を少なくし、これまで負担となっていた担当者のルート作成時間の軽減にもつながるとしている。
また、集荷待ちの減少による馬鈴薯の劣化抑制、トラックの移動距離削減による化石燃料の削減およびCO2排出量の低減、作業の効率化による労働力不足問題への対応が期待できるという。
両社は今後、同プログラムの機能を拡充させるとともに、2022年度秋にJA士幌町で実際の集荷配送業務に活用。効果の検証およびAIの精度を高め、次年度の本格導入を目指すという。また、農業だけでなく経路選択が必要な流通分野への展開も見据えて、取り組んでいくとしている。