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富士通と津田塾大学、地域の医療提供体制の偏りや入院長期化などの解決に向け8月より共同研究を開始

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 富士通と津田塾大学は、限られた社会資源で質の高い医療や健康サービスを提供できる体制の実現に向けて、患者へのサービス品質の向上と地域におけるサービス提供の効率化の両立を目指すソーシャルデザインの共同研究を8月25日より開始する。

 地域全体で、疾病予防や治療、予後などの各段階に応じて患者が受ける医療や健康サービスの流れ(ケアパスウェイ)をデジタル化し、富士通のAIを用いて分析するという。これにより、医療提供体制の偏りや入院の長期化といったボトルネックを抽出し、改善案を探索するケアパスウェイ設計技術を富士通が開発するとしている。

共同研究について

1. 期間
  • 2022年8月25日~2023年3月31日(2023年4月1日以降も継続予定)
2. 研究概要
  • 医療機関や自治体が定めた標準的な提供体制や手順に基づいて、ケアパスウェイを、レセプト情報などの過去の患者の医療・健康データとともに地域全体で分析。地域の医療提供体制の偏りや入院の長期化といったボトルネックを抽出する
  • ボトルネックの抽出については、津田塾大学における実証経済学の知見と、医療・健康のデータからケアパスウェイにおける患者の状態を予測する富士通のAIを組み合わせて、問題箇所を分析する
  • 地域における患者や自治体、サービス提供者の観点で課題を解決可能な医療・健康サービスの提供体制・手順の改善案を設計するケアパスウェイ設計技術を開発
  • 医療・健康サービスの提供体制・手順の改善案の社会実装に向けて、医療機関や自治体の協力の下、実証経済学に基づく解決的な提案を通じて、合意形成を構築するための方法論の確立を目指す
共同研究で開発する技術を活用したソーシャルデザインの医療・健康サービスへの適用イメージ<br/>[画像クリックで拡大表示]
共同研究で開発する技術を活用したソーシャルデザインの医療・健康サービスへの適用イメージ
[画像クリックで拡大表示]
3. 両者の役割

富士通

  • 患者一人ひとりのケアパスウェイを地域全体で一元的に可視化・分析し、ボトルネックを抽出
  • 医療・健康データに基づきケアパスウェイの改善案を設計する技術の開発

津田塾大学

  • 医療・健康データに基づく身体機能や費用対効果などの疾患や医療に関する指標の可視化
  • 地域の医療提供体制に関わる政策の提示と合意形成に向けた議論の場の設定
  • 医療(病床)の規模縮小と治療効果の改善を両立する方法論の検討

 両者は今後、共同研究のもとで、山形大学などと連携し、地域完結型医療の構築が進められている山形県における入院記録や外来診療記録などの医療・健康データでの検証を実施。その後、共同研究の成果を山形県などの地域医療提供において適用することで、有効性の検証を目指すとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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