アスタミューゼは、人的資本可視化スコアを活用した「人的資本可視化支援サービス」の提供を開始する。
同サービスでは、「人的資本可視化指針」や「ISO30414」などのフレームワークを読み解き、最低限の開示への対応に加え、投資家の視点を深く組み入れることで、企業価値向上に資するスコアリングを実施するとしている。
近年、企業においては「人的資本開示に関するガイドラインが乱立し、どのように取り組めばいいのかわからない」「人的資本データを扱う専門家が社内に不足している」などの課題を抱えている様子がうかがえるという。開示のために努力しても、企業価値向上につながる道筋が見えないといった声や、投資家側からの、単に羅列された開示項目ではなく、各項目がどのように企業価値と結びつくのかを示すような、納得感のある価値創造ストーリーの開示を求める声が課題となっている。
同社は、人的資本可視化を実現するため、投資家が評価する上で重要な「企業価値との関係性」と「比較可能性」に注目した人的資本可視化スコアを開発。人的資本可視化指針やISO30414などのフレームワークをふまえた最低限の開示指標をベースとして、企業価値と関係性が深い指標や分析結果を活用した、投資家視点のスコアリング設計になっているという。 主な特徴は以下の3つ。
- 既存のフレームワークを踏まえた最低限の開示項目に加え、「創造性」や「生産性」など企業価値創造に紐づく切り口を統合。投資家への訴求ポイントが明確に
- 客観的なデータに基づいたスコアであるため、自社情報の収集という負荷の高い作業が不要であり、かつ恣意性を排除できる
- 他社比較や業界平均との比較が可能であるため、現在地の把握ができ、それを戦略に反映させることが可能
また、スコアリングサービスに加えて、スコアに基づいた人的資本可視化支援サービスも展開。スコア間の関係性も考慮し、企業価値向上につながる人的資本開示のストーリー構築を行うという。経営企画部、人事部、サステナビリティ部署、その他人的資本経営やIR開示に関わる業務において、課題に応じた支援を提供すると述べている。