NTTデータは、三菱電機とともに、デジタル庁から受託した「デジタルツイン構築に関する調査研究」において、モビリティで収集したセンサデータを利用し、日本電信電話（NTT）の技術を活用したAIによる空調自動制御を行う施設マネジメントのユースケース実証を実施した。

　同実証では、NTTデータ品川ビルの2階エントランスフロアにおいて、1月16日～27日の間、温湿度センサを搭載した三菱電機のゴミ箱AMR（自律移動ロボット）を自律移動させ、移動しながら収集した温湿度の情報と時刻を空間IDに紐づけて空間ID基盤システムに連携。収集したデータに来館者の数、外気温、空調運転状況などの情報を追加し、AIによる空調制御シナリオ算出技術を活用して、消費エネルギーを抑えつつ温冷感指標（Predicted Mean Vote）が最適となる空調制御を行った。

　実証の結果として、固定センサデータで稼働した場合と同等のシナリオが生成でき、移動センシングのデータでも問題なくAIによる空調制御が稼働できることを確認した。今回のユースケースでは、場所が固定されないゴミ箱で施設をクリーンに保ちつつ、AIによる空調自動制御で施設の負荷軽減にも寄与していくとしている。