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富士通ら、ドイツのサッカースタジアムにおいて来場者の利便性向上などに向けAIを活用した実証実験を実施

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 富士通とFujitsu Servicesは、ドイツのプロサッカーリーグであるブンデスリーガに所属するEintracht Frankfurtおよび戦略的デジタルプロジェクトを担当するEintrachtTechと、ホームスタジアム「Deutsche Bank Park」における実証実験を2023年度まで実施する予定だと発表した。

 実証実験では、施設から収集したデータを基にAIが最適なエネルギー効率での施設運用などを支援するプラットフォーム「Fujitsu IoT Operations Cockpit」を活用し、スタジアムの売店の混雑状況をリアルタイムに表示することによる来場者の利便性向上と、芝生および周辺緑地への散水効率向上における有効性を検証するという。

 実証実験の概要は以下のとおり。

売店の混雑状況のリアルタイム表示

 Fujitsu IoT Operations Cockpitの導入により、スタジアムに設置された既存のセンサー情報の収集、活用が可能に。これにより、スタジアム内各所に設置された掲示板に売店の混雑状況をリアルタイムに可視化する。

デジタルによる効率的な散水システム

 Mainova AGが提供する特殊な水分センサーによって記録された土壌の水分と日光の照射割合のデータを、長距離無線規格「LoRaWAN」を介してFujitsu IoT Operations Cockpitに送信。そのデータに天気予報などの情報を組み合わせてAIが分析し、スタジアムの芝生およびスタジアム周辺の緑地へ最適な散水を実行することで、無駄のない水資源の利用を目指す。

 富士通とFujitsu Servicesは今後も、Eintracht Frankfurt、EintrachtTechとともに、スタジアムのデータを最大限活用し、快適なスポーツ観戦と持続可能なスタジアムの実現を目指すとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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