東京電力ホールディングス(東京電力HD)は、PT Pertamina Power Indonesia(PPI)と、グリーン水素とグリーンアンモニアの開発の事業化に向けた検討に関する基本合意書(以下、MOU)を締結した。
両社は昨年、グリーン水素とグリーンアンモニアの開発に関する共同研究合意書を締結。同MOUでは、共同研究に加えて、水素製造場所の候補地選定、市場セグメントの特定、顧客開発などについて共同で取り組むことを定めている。
大きな地熱エネルギーの可能性を秘めるインドネシア共和国(以下、インドネシア)において、地熱エネルギーによるグリーン水素・グリーンアンモニアの製造・輸送効率化などの観点から、事業化に向けた製造地点を検討するとともに、需要規模の把握や潜在的なニーズの掘り起こしを行うという。
両社は今後、すでに取り組みを進めている共同研究に加えて、同MOUをきっかけに、コスト競争力のあるグリーン水素・グリーンアンモニアの製造・輸送・最適運用技術の確立を図る。また、共同研究で得られた知見を、事業化につなげられる体制を整えていくとしている。
事業化にあたっては、まず、インドネシア国内を対象に販売を行い、中長期的には日本を含むインドネシア国外への輸出を目指すという。