電通デジタルと、ディー・エヌ・エーのグループでヘルスケア事業を展開するDeSCヘルスケアは、製薬・ヘルスケア企業を対象とし、患者個人の健診データやレセプトデータ、ライフログなどを総称する「リアルワールドデータ」を活用したソリューションの提供を開始した。
2022年より医師と患者をつなぐ治療体験にフォーカスした「より良い治療体験」の提供を目指す統合ソリューション「DDMEX」を提供している電通デジタルは、医師と患者のニーズやインサイトを可視化し、デジタルを活用したソリューション提供やコミュニケーション設計などを行ってきた。DeSCヘルスケアは、DeNAグループのデータホライゾンの子会社として、健康保険組合や自治体など累計約100団体、約480万人に利用されるヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」を提供し、kencom等から得られた情報をもとに特定の個人を識別できないよう匿名加工された情報などのリアルワールドデータの利活用に取り組んでいる。
今回の協業により両社は、リアルワールドデータを有効に活用し、製薬・ヘルスケア企業のマーケティング戦略立案やコミュニケーション開発まで一貫した支援を提供していくという。
具体的には、DeSCヘルスケアが解析したリアルワールドデータをもとに、電通デジタルが、患者が実際に医療機関をどのように受診し、そこでの診断結果や、どのような薬が処方されたかといったペイシェント・ジャーニーを精緻化することで、その治療体験の中で障壁となるペイン&ゲインポイントを特定し、そこを基点に、患者一人ひとりが自分ごととして捉えやすい、個別化された疾患啓発やアプリを使った患者支援プログラムを提供するなど、アウトプット施策におよぶコンサルティングを行っていく。
製薬・ヘルスケア企業は、各社が提供する薬剤価値やLTVを最大化でき、ビジネス課題解決の実現が可能となるという。また患者にとっては、希少疾患から生活習慣病まで、各疾患の特性に応じた正しい診断と早期治療開始が期待される。さらに、疾患発症および重症化の予防や医療費適正化などの社会的な医療課題の解決を目指すとしている。