米国クアルトリクスと、電通グループの海外事業においてCXM(Customer Experience Management:顧客体験マネジメント)領域を中心にカスタマー・エクスペリエンス・マネジメント・サービスを手掛けるMerkle(マークル)は、新しいインテグレーションを発表した。
マークルのID解決プラットフォームである「Merkury」と、従業員・顧客体験に関するプロファイルデータ「Qualtrics Experience iD(XiD)」に代表されるクアルトリクスのプラットフォームを組み合わせることで、企業はエクスペリエンスの最適化、顧客維持の向上、収益の増加を実現するための新しい方法を手にすることができると、両社は述べている。
具体的には、MerkuryのID解決機能(異なるデータセットとデータベース間でIDを検索および分析して、一致するIDを見つけたり、IDを解決したりする機能)と「Qualtrics XMOS」を組み合わせることで、ファーストパーティデータ(自社が入手したデータ)に基づき統一された顧客プロファイルを提供・強化・接続。企業が顧客の期待を深く理解し、個別化された顧客体験をオムニチャネルで実現するための行動を起こすことが可能になるとしている。
なお同インテグレーションは、まずは米国内の一部ユーザーを対象に、プライベートプレビュー版として提供されるという。
Qualtrics XM Discoverの最高製品責任者であるファブリス・マーチン氏は、「Merkuryの一連の高度なID解決・実現機能は、消費者のプライバシーが最優先されます。顧客プロファイルがファーストパーティデータに基づく世界では、不可欠なものです。我々のパートナーシップは、チャネル間のデータのサイロを取り除くことで、企業が高度なカスタマーエクスペリエンスを顧客に提供するために必要なインサイトを提供します」と述べている。