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中部電力ミライズが進める顧客接点の進化──ADDIXとのワンチームによるデータ起点の新たな価値創出

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「電力の自由化」による“スイッチング”の危機

水口健氏(以下、水口)ADDIXとしては、2016年から「みんなの得トクひろば」の立ち上げを起点に、中部電力ミライズの会員向けプラットフォーム「カテエネ」全体の分析まで幅広くお取引をさせていただいています。まず、中部電力ミライズ様、中部電力ミライズコネクト様についてと、杉本様のご担当業務についてご紹介をいただいてよろしいでしょうか。

杉本拓氏(以下、杉本):2020年、電気事業法の改正に伴い、中部電力の小売事業を担う事業会社として分社化したのが中部電力ミライズです。さらに翌2021年、コミュニティーサポートインフラの実現を目指し、暮らし全般のサービスを提供する会社として中部電力ミライズコネクトが設立されました。中部電力グループの新たな収益の柱として、見守りサービスや子育て支援、食や健康などの暮らしに関わる新サービスの開発と提供に加え、家庭領域におけるマーケティング事業を展開しています。

 私は中部電力ミライズから中部電力ミライズコネクトに出向し、カテエネの運用や、電気・ガスの新規契約獲得を目的としたキャンペーンの企画運用を担当しています。カテエネとは、電気・ガスをご契約いただいているお客様に対し提供しているWeb会員サービスです。ご家庭の毎月の料金やご使用量を簡単にご確認いただけるほか、カテエネポイントを貯めたり、省エネアドバイスなど暮らしに役立つコンテンツを掲載したりしています。また、最近では「家族のじかん応援プロジェクト」として、家族のじかんを一層大切に過ごしていただける様々なアイデアをカテエネサイト内でご提案しています。おかげさまで2020年と比較すると、会員数は約150%、毎月の利用者は約210%と伸長し続けています。

 カテエネの中で「みんなの得トクひろば(以下、得トクひろば)」は、お客様の満足度向上による電気契約のリテンションを目的に設けられたコンテンツサービスです。ユーザーには話題の商品や体験チケットが当たったり、ポイントが獲得できたりするメリットがあります。ADDIXさんには、得トクひろばのサービス立ち上げから収益化まで、一気通貫でご支援いただいています。

中部電力ミライズコネクト株式会社 マーケティング本部 マーケティング部 課長(コミュニケーション統括) 杉本拓氏
中部電力ミライズコネクト株式会社 マーケティング本部 マーケティング部 課長(コミュニケーション統括) 杉本拓氏

水口:ADDIXが支援させていただくようになったきっかけは、2016年4月の電力の自由化ですよね。

杉本:そうですね。電力の小売事業が全面的に自由化され、好きな会社から電気を購入できるようになりました。当時、お客様が自分のライフスタイルに合った電力会社を選ぶ時代が迫っていたのです。さらに2017年にはガスの小売事業の自由化も控えており、中部電力全体でこれまで以上にお客様に向き合ったサービスを生み出し、ご提供していく重要性が高まっていました。

 そこで私たちは、安心・安全なエネルギーサービスのご提供に加えて、付加価値の高い会員限定のサービスを企画し、その後設計が煮詰まってきた段階で、ADDIXさんにご相談したという経緯になります。

水口:電気・ガスは誰もが生活する上で欠かすことのできないものではありますが、無形の商品でもあります。中部電力ミライズをはじめとする既存の電力会社とお客様の直接的な接点やコミュニケーションは希薄な状況にありました。そのため、新電力の出現によって容易に“スイッチング(切り替え)”が引き起こされるリスクが大きな課題であることを伺いました。

 その解決のために、既存顧客を複数のデモグラフィックに分類し、初期仮説の裏付けを検証。お客様アンケートの中でニーズが多かった「ポイント」をもとにした企画の実証を経て、サービス実装の内容を決定しました。サービス立案に約2ヵ月、サービス開発に約3ヵ月を要し、2016年3月に公開したのが得トクひろばです。

株式会社ADDIX ソリューション事業部 ビジネスプロデュースユニット シニアマネージャー 水口健氏
株式会社ADDIX ソリューション事業部 ビジネスプロデュースユニット シニアマネージャー 水口健氏

事業創造支援から、サービス・事業のグロース支援を行うADDIX

ADDIXでは、現状分析から事業構想の策定、KPIや顧客体験価値(CX)の設計、ビジネスモデルの企画立案、データ基盤の設計・開発まで、事業開発のさまざまなご支援を行っています。また創業から培ってきたデジタルマーケティング実行や、自社メディアIPによる各業界のネットワーク活用・ファン形成、デジタル人材の供給・内製化まで、企業課題に応じた一気通貫でのご支援が可能です。ADDIX公式サイトよりお気軽にお問い合わせください。

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サービスの立ち上げから全体分析・グロースまでADDIXが併走した結果

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この記事の著者

皆本 類(ミナモト ルイ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社ADDIX

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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