電通は2026年4月17日、傘下のdentsu Japanグループ4社およびTag Japanと連携し、AIと人の創造性を融合したクリエイティブ供給サービス「AI For Growth Creative Lines」を開始した。本サービスは、dentsu Japanの独自AI戦略「AI For Growth 2.0」の一環であり、長年培ったクリエイティブ力をAIで深化、高品質なクリエイティブを効率的に供給する統合型ソリューションである。
サービスの中核となるのが「Creators in the Loop」という独自のアプローチだ。クリエイターが課題起点で解決構造を設計し、目的に応じて最適な専門性や複数のAIを組み合わせながら、最終判断まで関与する。「AIを単なる効率化ツールにとどめず、クリエイティブ力を基軸とした課題解決を行う」仕組みとなっている。
近年、生成AIの普及やコンテンツ制作手法の拡大により、制作プロセスの自動化が急速に進む一方、従来のツール活用だけではブランド体験の一貫した設計が困難となり、部分最適にとどまる傾向があった。こうした課題を受け、「AI For Growth Creative Lines」では、dentsu Japan全体の知見・リソースを集約した基盤「Core Engine」を導入。以下の3サービスラインを組み合わせることで、品質と効率の両立を目指す。
1つ目は「Branded」。クリエイター育成プログラムを通じAIネイティブ化を推進し、制作全工程におけるAI活用ワークフローを整備。クリエイターの知見とAIを融合させ、時間・コストなどの制約を超えたブランド価値向上を支援する。
2つ目は「Performance」。クライアント保有データや自社統合データを基盤にAIを活用し、顧客理解やターゲット設計、効果予測を高度化。生成AIによるクリエイティブの自動生成・量産、配信結果の迅速な学習反映などで、ROI向上や成果直結型の運用を実現する。
3つ目は「Process Transformation」。AIを活用したワークフローにより、あらゆる制作物の高度自動化を推進し、BPR(業務改革)・BPO(外部委託)も含めた業務変革を支援。クライアントの海外拠点や多国籍展開においても、市場ごとの文化や規制に対応しながら、グローバル運用の安定化に寄与する。
今後もdentsu Japanは、AIと人の知見を掛け合わせたクリエイティブのイノベーションを推進し、クライアントの成長や社会課題解決に貢献していく方針だ。
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