KPMGコンサルティングは、人や企業が集まる活気ある地方都市の理想像「響鳴都市:名護」の実現に向けて、産官学連携による未来視点での人財育成および新たな産業創発に取り組む場として、オープンイノベーションセンター「Nago Acceleration Garage」を沖縄県名護市に開設した。
KPMGコンサルティングとして、初めてのオープンイノベーションセンターになるという。
KPMGコンサルティングと名護市は、官民連携や先端技術の効果的な活用により、地域課題の解決やまちの魅力を高める「スマートシティ名護モデル」の実現に向け、2022年8月に包括連携協定を締結し、まちづくり、企業誘致、交通などの分野において、新たな取り組みの検討を開始している。
また、KPMGコンサルティングでは、名護市主催のイベントへの協賛や参加、名桜大学でのイノベーション講座の開講、名護市の学生に向けた吹奏楽クリニックの開催などといった活動をすでに進めている。
こうした活動を加速させるべく、名護市にオープンイノベーションセンター「Nago Acceleration Garage」を開設。同センターでは、まちの活性化を自らリード出来るような未来思考の人財を育成・輩出すべく、多様な企業・人と連携した「オープンイノベーションプログラム」や「社会課題解決のワークショップ」、「デジタル技術体験イベント」などの開催を予定しているという。
まちづくりを一過性かつ、部分的、一部の関係者のみの取り組みにすることなく、地域に根差した人財が未来創造に向けたマインド、知識、スキルを備え、まちづくりの中心に入って自ら産業創発に貢献し、人の成長と一緒にまちが発展していく価値循環サイクルの構築こそ、同社が考えるまちづくりであり、同センター開設の根底にある想いだと述べている。
なお同センターは、KPMGコンサルティングをはじめとした計7社から構成される「名護スマートシティ推進協議会」および、同協議会が運営する「名護スマートシティコンソーシアム」の活動拠点としても活用される予定。
主な特徴
- 未来人財の育成プログラム:地域の学生、および名護スマートシティ推進協議会や名護スマートシティコンソーシアムの参画企業向けのセミナーやワークショップの定期的な開催を通じて、イノベーション人財の育成を支援。また、同拠点を活用する団体によるセミナーの開催なども行われる予定
- 産業創発プログラム:ビジネスアイデアの発表会を定期的に実施し、名護の地域課題解決などについて議論する中で新たな産業創発を推進
- コミュニティ空間の提供による交流促進:同じ志を持つ人やこれから持ちたいと考える人をつなぐ拠点として、コミュニティ形成の場を提供。今後はオンラインも含めた多面的なコミュニティ形成にも取り組む予定