道に人を合わせるのではなく、人に道を合わせる
ションタル氏は、2つ目の要因の「労力」については、経済的なコストだけでなく身体的および精神的な労力にも目を向ける必要があると述べ、必要となる労力の大きさに比例して抵抗も大きくなると指摘した。
実例として挙げられたのは、芝生を横切るようにできる通り道だ。デザインの世界で「desire path(願望の道)」と呼ばれるこうした道は、いわば、公園が本来どうデザインされるべきだったかを示すものだ。ユーザーに適合しないデザインに対しては、ユーザーが自ら新しいデザイン、しかも労力を最小化するデザインを作り出すことがあるのだ。