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博多のコミュニティの力を束ねる、ムラジュンことAIP村上さん

AIP 村上 純志 氏インタビュー

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福岡の底上げをしたい

 福岡のIT企業は基本的に受託型で、既存の技術でビジネスが出来ているところが多いと思います。決して悪いわけではないのですが、そうすると東京や世界などと比べてどんどん遅れていってしまいます。ですから、AIPはIT系の研修講座でテーマが同じものをリピートするのではなく、出来る限り今後必要となる新しいテーマをとりこんでカリキュラム化していってます。啓蒙、啓発という意味合いがあります。

 この点が利益を追求する株式会社と違う点でして、AIPがNPOという形態をとっている所以にもなるかと思います。

 クラウドが世に出てきた当時も、今後必ず必要となるテーマ(スキル)だと考えて2012年から3日間の「クラウド3DAYS」っていうイベントを開催したりしました。EvernoteのCEOに来ていただいたり、孫泰蔵さんに来ていただいたりけっこう盛り上がりました。

 こういう、講座をつくったり、イベントをプロデュースしたりオーガナイズするような仕組みの作り方というのは、過去の職場の経験とかももちろんあるんですが、やっぱり福岡のコミュニティのメンバーから学びました。学んだって言ったら失礼にあたるかもしれません。対等な立場でやっていると思うので、互いにコミュニティで培っているというのが、正しい言い方なのかもしれませんね。

コンパクトな街・福岡だからつながる

村上純志

 福岡で起業する魅力は、やはり出会いだと思います。一緒に活動するメンバーとの出会いです。一人だったら、僕なんか何にも出来なかったと思うんです。福岡だから出会えたのが、ヌーラボ社長の橋本正徳さんや、ブランコの代表でデザイナーのヤイブさん(本名:山田ヤスヒロ)、エニセンスの市江竜太さんでした。それぞれ所属が違うのですが、偶然出会って、仕事以外で色々と一緒に活動したから出来たことが大きいと思っています。

 こうしたメンバーで、結構、イベントを開催したり一緒に海外行ったりだとか、もう毎晩飲んでいました。なので自然と世界観や価値観を共有出来ていったのだと思います。一次会は別々に飲んでいても、近くで飲んでるから、二次会以降で、合流するんですよね。だから、毎晩っていうような形になって、毎晩、ああじゃないこうじゃないとか言いながら。天神、大名、今泉と言う街中で自然に出会えるのが福岡の魅力ではないかと思います。

 福岡という街はコンパクトな街なんです。近くに皆住んでいるので、飲みに行くと、夜遅くまで飲んでても、みんな基本、帰れたりするんですよね。なので、時間をあまり気にせず遅くまで集まる。夜中の2時位が、東京のたぶん12時位っていうイメージ。 東京だったら終電逃したら、タクシー代も馬鹿にならないとおもうのですが、こちらだとタクシーで帰っても、大体2、3千円で帰れる場所に住んでる人が多いんです。

 そんな良い街なのですが、ロンドンやシンガポール、台湾とか海外に行って痛感したのは、福岡って世界では全然知られていないっていう事実でした。「福岡ってどこ?それって東京の近く?」って言われました。広島とか福島とも間違えられる。位置は長崎の近くだっていったらやっと通じる。それぐらい知られていない。

 やはり福岡だけで考えてもしょうがないなって。九州とか、日本で考えないと、海外の人たちとは、やりとり出来ないんだなっていうのを感じたんです。そう考えると、やはりヌーラボの橋本さんの存在は大きいんだと思います。ヌーラボのcacooっていうサービスは世界中で使われていますし、橋本さんと話をしていると、海外に支店を置くのを自然にやっているんで、誤解して自分も海外が近く感じてしまうんですね(笑)。

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「LOCAL GOOD FUKUOKA」で地元課題をプロジェクト化する

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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