大きな変化はスモールに始める
データを活用することで目標設定と評価査定を合理的に行えるようになれば、評価における余計なすり合わせ時間が減り、管理職や人事の精神的なストレスも緩和されるでしょう。また、管理職や人事が目標の達成支援に時間をより投下できるようになるため、目標達成率が上がり、従業員のパフォーマンス向上や成長を実現していけます。言い換えると、目標設定や評価査定という意思決定部分はテクノロジーを最大限活用し、人間にしかできない部分に集中することでタレントマネジメント全体の生産性を上げていくことができます。
一方で、「合理的だとは思うが今までのやり方と違い過ぎるので、いつどのように導入すべきか迷う」と思われる方も多いはずです。多くの企業にとって新しい手法になるので、まずは一つの部署などに限定したトライアルから行い、効果が出れば徐々に展開していく方法がお勧めです。女性管理職を育成するプロジェクト、若手従業員の離職防止プロジェクト、経営幹部候補や次世代リーダー育成などプロジェクト単位で導入する企業もいます。