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人的資本経営の本質

ログラス 滝田氏が語る、組織と事業の拡大戦略──急成長を支える制度設計とカルチャー重視の組織づくり

第6回 ゲスト:ログラス 滝田光氏

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 第1回で人的資本経営の本質的な施策に関する考え方や事例、第2回で人事と経営を繋げる「報酬テック」、第3回で「報酬テック」を使ったデータ主導型のタレントマネジメント手法、そして第4回からはそれらを実践する企業にお話を伺ってきた本シリーズ。最終回のゲストは創業後5年で急速に成長をする株式会社ログラスでコーポレート本部長/事業執行役員VP of Administrationを務める滝田光さん。ログラスは、「良い景気を作ろう。」をミッションに掲げ、「Loglass 経営管理」「Loglass 人員計画」といったクラウドサービスのほか、「Loglass サクセスパートナー」として経営管理プロフェッショナル人材がチームで業務代行するサービスを提供しています。急成長を遂げる企業では人員や報酬等で工夫を凝らす必要があります。株式会社PROJECT COMP代表取締役の田川啓介さんが滝田さんに事業の変遷と制度設計、人事施策について伺いました。

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約2年での事業と組織の急拡大

田川啓介氏(以下、田川):ログラスさんは「Loglass 経営管理」というクラウドサービスで2019年に創業、現在は従業員が約150名と急成長されています。今日はお話を伺うのを楽しみにしていました。滝田さんがジョインされたのは2022年だと聞いていますが、まずはその時点から今までの事業内容の変化について教えてください。

滝田光氏(以下、滝田):2022年に私が入社した当時は、社員が20名ほどで、祖業の「Loglass 経営管理」がプロダクトマーケットフィットしつつあるタイミングでした。そこから1年で50~60名まで人員が増えています。

田川:プロダクトマーケットフィットといっても会社によって定義が違いますよね。プロダクトマーケットフィットをしつつあったというのは、どう判断されたのでしょうか。

滝田:そうですね。詳しくはお伝えできないのですが、当社のプロダクトマーケットフィットは一定の定量目標や特定のお客様の契約で判断しました。同時にもちろん更新率もあります。

田川:主に数値や事実を基に判断されたのですね。その時点が50名程度とのことでしたが、そこから次の事業の変化があったのはどのタイミングでしょうか。

滝田:約1年後、組織としては100名超えるぐらいのタイミングですね。その段階では事業の“仕組み化”に注力しました。それまでは仕組みがあまりできていなくても社員同士の阿吽の呼吸や個々人の能力でなんとかなっていましたが、人数が増えてきてそれでは非効率になってきたからです。

田川:具体的にはどのような取り組みなのでしょうか。

滝田:セールスフォース社が提唱している営業プロセスモデルの「THE MODEL」を創業期から踏襲して事業運営をしているのですが、部署間の接合点をチューニングしました。たとえば、マーケが見込み客を獲得してインサイドセールスにパスし、その後外勤営業にパスして商談し、その後カスタマーサクセスに引き継ぎますよね。そのパスの仕方、引き継ぎ方の質を上げるための議論と仕組みづくりを行いました。前工程と後工程のより良い受け渡し方法、フィードバック方法を整備したのです。

田川:MA(マーケティングオートメーション)やSFA(セールスフォースオートメーション)などのツールを入れて解決していったのでしょうか。

滝田:もともと最低限のツールはMAもSFAも入れていたので、自分たちなりのやり方を確立し、コミュニケーションを円滑にしてきました。割と早く整えたのではないかと思いますが、もともとCEOがビジネス全般を見ていて課題設定が得意なので、そのタイミングで整えましたね。

田川:そして、現在150名規模の会社になっているのですね。現在、そして今後の事業展開について教えてください。

滝田:現在、事業ではマルチプロダクト化を進めており、「Loglass 人員計画」といったクラウドサービスを提供し始めたり、Loglassのプロダクトにコンサルティングを組み合わせて経営をアップグレードするために必要な人的支援を行う「Loglass サクセスパートナー」というサービスを始めたりしています。「Loglass IT投資管理」「Loglass 販売計画」など、様々なプロダクトも社内で作りだしています。今後も引き続きマルチプロダクト化を進め、少しずつ提供範囲を広げながら、ミッションに掲げる「良い景気を作ろう。」に向かうために、日本企業の価値を高めたいと考えています。

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

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