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TBM、英国に本部を置く国際的な非営利団体 CDP と サービス・パートナーシップを締結

株式会社TBM

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石灰石を主原料とし、原料に水や木材パルプを使用せず紙の代替や石油由来原料の使用量を抑えてプラスチックの 代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売する株式会社 TBM(本社:東京都中央区、代表取締 役:山﨑敦義、以下 TBM)は、運用資産総額 100 兆米ドルに達する機関投資家を代表し、企業の温室効果ガス排出 量や水消費などの情報を収集、評価している国際非営利団体 CDP(本部:ロンドン)とサービス・パートナーシップ を締結したことを発表いたします。TBM は、今後も「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(SDGs)」に対し て、環境に対する課題への取り組みを継続し、持続可能な社会の実現に向けて社会的責任を果たしてまいります。

■ パートナーシップの背景
持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(SDGs)に向けて、企業の環境問題への配慮や対応が期待される昨今、 TBM は 2013 年に経済産業省の補助金が採択され、2015 年に新素材 LIMEX を生産する第 1 号プラント (宮城県 白石市)を完成。シリコンバレーの 3 大アクセラレーターの 1 つである、Plug and Play において年間を通して、「世 の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード」を受賞。東京大学との LCA(ライフサイクルア セスメント)に関する共同研究を進めながら、LIMEX 製品の実用化に向けて大手事業会社と共同開発を進めて参りま した。TBM が開発する LIMEX の主原料の石灰石は、世界各地の埋蔵量も豊富で、国内の鉱物資源の中でも唯一自給 自足可能な資源です。また、LIMEX から紙の代替製品を製造する際、水と木材パルプをほとんど使用せず、コンパク トな製造設備、環境負荷が低いサプライヤーチェーンで素材を提供出来るため、SDGs の目標に掲げられている水や 気候変動、持続可能なまちづくりなど、循環型の社会構築に向けて戦略的な省エネルギーに関する取り組みを実行す ることも可能です。
一方、CDP は、2000 年に英国で発足した非営利団体(NPO)で、民間企業を対象とした企業の温室効果ガス排出 量や水消費などの調査を実施し、その情報を分析・公表しながらまたその影響を軽減する対策を取るよう働きかけて います。調査は、運用資産総額が 100 兆米ドルに達する 803 の機関投資家を代表し、全世界で 5,500 社以上、日本 では大手企業 500 社に対して実施されており、これら企業からの世界最大規模の一次データと知見をビジネス、投資、 政策の戦略的な意思決定の場に提供しています。今回の CDP とのパートナーシップは、サスティナビリティの分野において最前線に立ち、グローバルに企業の環境 や天然資源に及ぼす影響の情報開示と企業の説明責任を果たす方向を推進されている CDP の活動に TBM が賛同し、 持続可能な社会に向けて戦略的目的と歩調を揃えていく方向性が一致したことに由来します。

■ サービス・パートナーシップの内容
本パートナーシップに基づき、今年度の CDP レポート(気候変動/ウォーター)2017 日本版は、新素材 LIMEX を 用いて作成致しました。なお、本レポートは、2017 年 10 月 24 日に国連大学「ウ・タント国際会議場」で開催され る CDP2017 日本報告会(共催:CDP、国連大学サステイナビリティ高等研究所、環境省)で配布されました。なお、 CDP ジャパンチェアマンの末吉竹二郎氏は、TBM との本パートナーシップについて「投資家や消費者は企 業に対してより環境を配慮したかつ先見の明のある事業運営を行うことを求めています。伝統的な製造方法では生産 に水を大量に必要とする製紙業において LIMEX は持続可能な代替として浮上しました。株式会社 TBM とのパートナ ーシップを通じて 2017 年の CDP レポートに LIMEX を使用して作成できたことを大変嬉しく思います」と述べています。

■ TBM のサスティナビリティ
TBM は、事業活動が地域社会に及ぼす環境・社会的影響を認識し、経済性と環境性の両面を両立させ た事業経営を目指し、創業の原点でもある「過去を活かして未来を創る。100 年後でも持続可能な循環 型イノベーション」の企業理念のもと、LIMEX 製品および事業活動全体を通じて、社会への責任を果た すべく尽力します。特に、TBM の事業活動およびステークホルダーにとって重要な優先課題を定め、 SDGs に対して戦略的にサスティナビリティ活動を進めます。また、サスティナビリティ行動の基本で あり、倫理的および誠実な活動を確保する行動規範を策定し役員および従業員が規範に従って行動する ことで、今後、社会と事業の持続的な発展を目指してまいります。

■ TBM に対する CDP の選定
TBMは、CDP ウォーター2017、CDP 気候変動 2017 の質問書自主回答を行いました。なお、CDP から水資源へ の対応と戦略において優れた活動を行っている企業として、「CDP ウォーター2017 B リスト企業」に選定されました。

■ 新素材「LIMEX(ライメックス)」について
[ LIMEX とは ]
・ LIMEX は石灰石を主原料に紙やプラスチックの代替となる、
エコノミーかつエコロジーな革命的な新素材。
・ 2013 年、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業
「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択。
・ 2014 年、国内特許を取得。現在、米国や欧州など世界 43 カ国にて特許を取得・申請中。
・ 2015 年、宮城県白石市に年産 6,000 トンの LIMEX を製造する第一工場を建設。
・ 2016 年、米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の
『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
・ 2017 年、「第 7 回日米イノベーションアワード」において
『イノベーション・ショーケース』を受賞
[ 紙の代替として ]
・ 通常、普通紙 1 トン生産する場合、樹木を約 20 本、水を約 100 トン使うが、LIMEX は原料に木や水を使用せず、
石灰石 0.6~0.8 トンとポリオレフィン約 0.2~0.4 トンから LIMEX の紙代替製品 1 トンを生産可能。 ※国内の製紙業界においては、単に伐採するだけでなく海外で植林活動を実施。
※使用済みの LIMEX の紙代替製品を廃棄する場合は可燃ごみ扱い。(古紙回収に出さない)
[ プラスチックの代替として ]
・ 従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂 100%であるが、LIMEX では主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の
使用量を大きく削減可能。
・ 単価の安い石灰石を主原料とすることで価格競争力を有する。
・ LIMEX の印刷物等のリサイクル材から、LIMEX 製のプラスチック成型品を作れ、環境負荷軽減に貢献できる。 [ 資源としての石灰石の埋蔵量 ]
・ 日本でも 100%自給自足できる資源。世界各地の埋蔵量も豊富で、ほぼ無尽蔵。
[ LCA(ライフサイクルアセスメント) ]
・ 2016 年 4 月から国立大学法人東京大学 生産技術研究所 沖研究室と共同研究を実施し、ライフサイクルアセスメ
ント手法を用いて、LIMEX の紙代替製品および、LIMEX のプラスチック代替製品の原材料から製造までのウォー
ターフットプリント(水消費量)および、CO2 排出量を算定。
・ LIMEX 紙代替製品のウォーターフットプリント(「原材料調達」から「製造」工程)は、塗工印刷用紙の平均消費量
と比較して、約 98%少ない水の消費。
・ LIMEX 紙代替製品の温室効果ガス排出量(「原材料調達」から「製造」工程)は、塗工印刷用紙の平均値 CO2 と
比較して、約 3%小さい排出量。
・ LIMEX プラスチック代替製品の温室効果ガス排出量(「原材料調達」から「製造」工程)は、ポリプロピレン製の
従来プラスチックと比較して、約 37%削減。
・ 今後、原材料選定や製造プロセスの見直しなど、温室効果ガス排出量をさらに低める活動を継続的に行っていく。

■ 株式会社 TBM
代表取締役 :山﨑 敦義
本社 :東京都中央区銀座 2-7-17-6F
設立 :2011 年
資本金 :50 億 7,000 万円(資本準備金含む)/ 2017 年 5 月時点 事業内容 :LIMEX 及び LIMEX 製品の開発・製造・販売
URL :http://www.tb-m.com

■ 一般社団法人 CDP Worldwide-Japan
住所 :東京都中央区銀座 6-14-8 銀座石井ビル 5F お問い合わせ :japan@cdp.net

*本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

この件に関するお問い合わせ先 株式会社 TBM コーポレート・コミュニケーション本部 笹木隆之
TEL: 03-3538-6777 FAX: 03-3538-6778 Email: infomail@tb-m.com
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