■ 受賞作品について
持続可能な開発目標(SDGs)に向けて、企業の環境問題への配慮や対応、社会的な課題への解決、改善が期待される昨今、TBMは、2015 年に、経済産業省の支援を受けて、新素材 LIMEX を生産する第1号プラント(宮城県白石市)を完成。シリコンバレーの 3 大アクセラレーターの1つである、Plug and Play において年間を通して、「世の中に最も社会的影響を与える企業-ソーシャルインパクトアワード-を受賞、東京大学との LCA(ライフサイクルアセスメント)に関する共同研究を進めながら、LIMEX 製品の実用化に向けて、大手事業会社と共同開発等、パートナーシップを進めてまいりました。今年に入り、LIMEXのメニュー表がスシロー全店に採用、LIMEX名刺が2017年度 グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」、特別賞[ものづくり]を受賞、LIMEX製品が「東京都トライアル発注認定商品」として認定されるなど、用途も拡充させながら導入事例が増えてきております。
無機フィラー高充填型新素材のLIMEXは、主原料の石灰石と一部のポリオレフィンから構成され、この素材をシート状に成膜し、あるいはペレット状で製造し加工することで、紙やプラスチックの代替となる新素材です。紙と異なり製造に水や木をほとんど使用せず、プラスチックと比較して石油由来原料の使用を抑えられるため、石油資源問題にも貢献可能です。製造設備もコンパクトで多くのエネルギーを必要とせず、更にリサイクルも可能であるため、環境負荷の低い、省エネルギーの素材です。主原料の石灰石は世界中に豊富に埋蔵されており、紙の原料であるパルプや、プラスチックの原料である原油よりも安価であるため、コスト競争力を備えています。
※2017年11月25日(土)26日(日)の両日、「COOL JAPAN AWARD 2017」認定商品等を
展示するCJA ギャラリーにてLIMEX製品を展示いたしました。
■ COOL JAPAN AWARDとは
第1回目となる「COOL JAPAN AWARD 2015」では、クールジャパン協議会が考える”クールジャパン”にふさわしい対象を選出・表彰いたしました。受賞対象は、プロダクトを中心とした「モノ」から、まちづくり・文化といった「コト」まで多岐に及び、総合的なデザイン評価・推奨により、受賞者が事業の海外展開・地域のインバウンド戦略に当アワードを役立てることが出来るスキームとなっております。
アワード開催の翌2016年には、クールジャパンコンサルティングとして受賞者様へのコンサルティングを行い、アウトバウンド開発・地域活性化などのサポートを致しました。また、受賞作品が実際に海外での評価を得る機会として、ニューヨーク ブルックリンにクールジャパンアワード常設展示ギャラリー『COOL JAPAN NY Brooklyn K‘s Gallery by TARGET』の開設し、2017年4月から6月の間、「COOL JAPAN AWARD2015エキシビション in ニューヨーク」を開催いたしました。
本年度は第2回目となります、「COOL JAPAN AWARD 2017」を開催します。世界各国の外国人審査により、世界が共感する“クールジャパン”を発掘・認定し、日本のポテンシャルを引き出し、日本の力強い成長に寄与するというコンセプトはそのままに、受賞者のアウトバウンド・インバウンド戦略をより強力にサポートしてまいります。
<「COOL JAPAN AWARD 2017」概要>
名称:COOL JAPAN AWARD 2017(クールジャパンアワード2017)
URL:http://cooljapan.info/
一般社団法人クールジャパン協議会が全国から公募・発掘を行い、全国から集められた作品などを100人の外国人審査員が選定し、「COOL JAPAN」な作品を発表・展示会を開催。「COOL JAPAN AWARD」は2年に1回開催し、翌年は受賞者の海外展開サポートを行う。
表彰日時:2017年11月25日(土)・26日(日)
開催場所:羽生水郷公園(埼玉県羽生市三田ヶ谷751-1)
展示会(CJAギャラリー):世界キャラクターさみっとin羽生/ニューヨーク ブルックリン/
京都市※予定
主催:一般社団法人クールジャパン協議会
後援:経済産業省、外務省、観光庁
■ 新素材「LIMEX(ライメックス)」について
[ LIMEXとは ]
・LIMEXは石灰石を主原料に紙やプラスチックの代替となる、エコノミーかつエコロジーな革命的な新素材。
・2013年、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択。
・2014年、国内特許を取得。現在、米国や欧州など世界43カ国にて特許を取得・申請中。
・2015年、宮城県白石市に年産6,000トンのLIMEXを製造する第一工場を建設。
・2016年、米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業 ソーシャルインパクトアワード』を受賞
・2017年、「第7回日米イノベーションアワード」において
『イノベーション・ショーケース』を受賞
[ 紙の代替として ]
・通常、普通紙1トン生産する場合、樹木を約20本、水を約100トン使うが、LIMEXは原料に木や水を使用せず、石灰石0.6〜0.8トンとポリオレフィン約0.2〜0.4トンからLIMEXの紙代替製品1トンを生産可能。
※国内の製紙業界においては、単に伐採するだけでなく海外で植林活動を実施。
※使用済みのLIMEXの紙代替製品を廃棄する場合は可燃ごみ扱い。(古紙回収に出さない)
[ プラスチックの代替として ]
・従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂100%であるが、LIMEXでは主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の使用量を大きく削減可能。
・単価の安い石灰石を主原料とすることで価格競争力を有する。
・LIMEXの印刷物等のリサイクル材から、LIMEX製のプラスチック成型品を作れ、
環境負荷軽減に貢献できる。
[ 資源としての石灰石の埋蔵量 ]
・日本でも100%自給自足できる資源。世界各地の埋蔵量も豊富で、ほぼ無尽蔵。
[ LCA(ライフサイクルアセスメント) ]
・2016年4月から国立大学法人東京大学 生産技術研究所 沖研究室と共同研究を実施し、ライフサイクルアセスメント手法を用いて、LIMEXの紙代替製品および、LIMEXのプラスチック代替製品の原材料から製造までのウォーターフットプリント(水消費量)および、CO2排出量を算定。
・LIMEX紙代替製品のウォーターフットプリント(「原材料調達」から「製造」工程)は、塗工印刷用紙の平均消費量と比較して、約 98%少ない水の消費。
・LIMEX紙代替製品の温室効果ガス排出量(「原材料調達」から「製造」工程)は、塗工印刷用紙の平均値 CO2 と 比較して、約 3%小さい排出量。
・LIMEXプラスチック代替製品の温室効果ガス排出量(「原材料調達」から「製造」工程)は、ポリプロピレン製の従来プラスチックと比較して、約37%削減。
・今後、原材料選定や製造プロセスの見直しなど、温室効果ガス排出量をさらに低める活動を継続的に行っていく。
■ 株式会社TBM
代表取締役 :山﨑 敦義
本社 :東京都中央区銀座2-7-17-6F
設立 :2011年
資本金 :60億7,080万円(資本準備金含む)/ 2017年11月時点
事業内容 :LIMEX及びLIMEX製品の開発・製造・販売
URL :http://www.tb-m.com
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サービス名は各社の商標または登録商標です。
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この件に関するお問い合わせ先
株式会社TBM コーポレート・コミュニケーション本部 笹木隆之、渡邊将史
TEL: 03-3538-6777 FAX: 03-3538-6778
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