石灰石を主原料とし、原料に水や木材パルプを使用せず紙の代替や石油由来原料の使用量を抑えてプラスチックの代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売する株式会社TBM(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、企業、自治体など105団体の参加によって設立された、非国家主体による情報発信や意見交換を強化することを目的としたネットワーク「気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative 以下、JCI)」へ参加しましたので発表いたします。TBMは、JCIの「脱炭素化をめざす世界の最前線に日本から参加する」という宣言に賛同し、LIMEXの普及を推進することで、脱炭素社会の実現を目指してゆく方針です。
■ LIMEXの気候変動影響について
当社、サステナビリティ・アクセラレーター 羽鳥徳郎は以下の通りコメントしています。
「2015年のパリ協定、2017年のTCFD提言、2018年10月の1.5℃特別報告書、そして同年12月のCOP24(ポーランド)と、気候変動をめぐる国際的な動きは加速し続けています。TBMは、「過去を活かして未来を創る。100年後も持続可能な循環型イノベーション。」というビジョンの実現を目指し、人類にとって大きな課題であり続けるであろう、気候変動問題にも積極的に取り組んでいます。
具体的には、LIMEXのライフサイクルアセスメント(LCA)によって、原材料やプロセスごとの温室効果ガスの排出量を分析し、素材開発およびプロセス改善を通じて効率的に温室効果ガス排出量の低減を試みています。また、新素材LIMEXのアップサイクルは、原材料調達ならびに製品処分から生じる温室効果ガスの排出の抑制につながるため、アップサイクルモデルの確立そのものが気候変動問題への貢献になると私たちは考えています。さらに、LIMEXの主原料である石灰石は世界中に豊富に存在し、現地調達が可能なため、原材料輸送におけるカーボンフットプリントの抑制を図ることができます。」
<アップサイクルとは>
サステナブル(持続可能)な「モノづくり」の新たな方法論のひとつ。従来から行われてきたリサイクル(再循環)とは異なり、単なる素材の原料化、その再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを最終的な目的としています。
■ 気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative)とは
気候変動対策に積極的に取り組む意思を有し、設立宣言に賛同する企業、金融機関、自治体、研究機関、NGOなどの非国家主体を構成員として、情報発信や意見交換を強化することを目的としたネットワーク。日本気候リーダーズ・パートナーシップ(Japan-CLP)、一般社団法人 イクレイ日本などを協力団体とし、CDPジャパン、公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)、公益財団法人 自然エネルギー財団が共同事務局を務め、2018年7月6日に設立。創設メンバーは105団体。
気候変動イニシアティブHP:https://japanclimate.org/
■ 新素材LIMEX(ライメックス)とは
[ LIMEXとは ]
・ LIMEXは炭酸カルシウムを50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料であり、日本発の新素材。
・ 2013 年、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択。
・ 2014 年、国内特許を取得。現在、日中米欧を含む20か国以上で登録済。
・ 2015 年、宮城県白石市に年産 6,000 トンの LIMEX を製造する第一工場を建設。
・ 2016 年、米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャル インパクトアワード』を受賞
・ 2017 年、「第7回日米イノベーションアワード」において『イノベーション・ショーケース』を受賞
[ 紙の代替として ]
・ 通常、普通紙1トン生産する場合、樹木を約 20 本、水を約 100 トン使うが、LIMEX は原料に木や水を使用せず、石灰石 0.6~0.8 トンとポリオレフィン約 0.2~0.4 トンから LIMEX の紙代替製品(LIMEXシート)1 トンを生産可能。
※国内の製紙業界においては、単に伐採するだけでなく海外で植林活動を実施。
※使用済みの LIMEX の紙代替製品を廃棄する場合は可燃ごみ扱い。(古紙回収に出さない)
[ プラスチックの代替として ]
・ 従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂 100%であるが、LIMEX では主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の使用量を大きく削減可能。
・ 単価の安い石灰石を主原料とすることで価格競争力を有する。
・ LIMEX の印刷物等のリサイクル材から、LIMEX 製のプラスチック成型品(LIMEXペレットを加工)を作れ、環境負荷軽減に貢献できる。
[ 資源としての石灰石の埋蔵量 ]
・ 日本でも 100%自給自足できる資源。世界各地の埋蔵量も豊富で、ほぼ無尽蔵。
■ 株式会社TBM
代表取締役CEO :山﨑 敦義
本社 :東京都中央区銀座 2-7-17-6F
設立 :2011 年
資本金 :91 億 9,480 万円(資本準備金含む)/ 2018 年 11 月時点
事業内容 :LIMEX 及び LIMEX 製品の開発・製造・販売
URL :https://tb-m.com/limex/
*本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
この件に関するお問い合わせ先
株式会社TBM コーポレート・コミュニケーション本部 笹木隆之 羽鳥徳郎 佐々木駿
TEL: 03-3538-6777 FAX: 03-3538-6778 Email: infomail@tb-m.com
株式会社TBM
- プレスリリース詳細