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なぜ多くのプロジェクトは失敗するのか。戦略・戦術以前に定めるべきチームのWillとCanとは?

Biz/Zine Day 2024 Winter レポート:株式会社SAKUSEN TOKYO 堀昌之氏

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4ステップで進める「プロジェクト・エラーループ」

 「プロジェクト・エラーループ」は、プロジェクトやチームのエラーを特定し、そのエラーに介入することでプロジェクトを最適化してくメソッドだ。大きくわけて以下の4ステップで実践することが特徴だと堀氏は話す。

  1. チームのWillとCanの可視化
  2. Will×Canによるチームゴールの創造
  3. ゴールと現状のGAP可視化(TASK設計)
  4. ゴールを達成する戦略構築/戦術実行

 ステップ1の「チームのWillとCanの可視化と共有」は、チームマインドのエラーが起きないようにすることを目的としている。

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 このステップでは、SWOTや3Cなどのフレームワークによる現状のビジネス状態の確認に加え、チーム改革に必要なWillとCanのヒアリングを行う。具体的にはメンバー全員に、たとえ上司や配偶者など自分にとって大きな影響を持つ人に止められても個人的にやり抜きたいことは何か、このチームで目指したい最高の到達点はどこか、個人の本当の強みは何だと思っているか、チームとして負けない強みは何かなどを1on1でセッションしながらヒアリングし、チーム全員で互いに開示して、チームとしての共通点と差異点を確認する。

 上司の考えている部下の強みと部下自身が強みだと考えているものが異なっている場合、それは差異点として現れる。共通点と差異点についての認識揃えることで、チームが動きやすくなる。

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 次は「ゴールのエラー」を起こさないように、ヒアリングで明確になったWillとCanを基にしてチームゴールを創造するステップだ。SAKSEN TOKYOでは、ゴールとはただの“目的地”ではなく、「Will(意思/勇気/情熱)とCan(自己信頼の源)で構成される、未来の最高到達点」と捉えている。WillやCanからチームの自己効力感を高め、そしてチームで創造したい“未来”を定めることが大切だ。

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 ステップ3は「ゴールと現状のギャップの可視化」だ。「未来の最高到達点」としてゴールを設定したら、ゴールまでの道筋を考え、現状とのギャップを把握し、ゴールへの障害を可視化していく。その障害はクリアできるのか、「未来の最高到達点」をリアリティがあるものと考えて、現状とゴールの間を何度もシミュレーションしながらゴールの解像度を上げていく。そして、ゴールへの臨場感とチームの期待値を高めていきながら、メンバーのタスクをWillとCanに紐づけて整理し、チームメンバーが一丸となって取り組むことを明確にしていく。

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 ここまでできていれば、ステップ4「ゴールを達成する戦略構築/戦術実行」をスムーズに進めることができる。戦略の構築や戦術の実行は多くの企業が既に実践しているが、ステップ1から3を飛ばしてしまっているために、冒頭で紹介したような失敗が生じてしまうのだ。

 SAKUSEN TOKYOではこの4ステップを、教育系企業の学校への教材・サービスを提供する事業部での商品改革、セールス&マーケティング改革を含めたCXプロジェクトの支援や、保険会社で定性調査によるペルソナ策定、STPによるポジショニング策定、顧客化シナリオ活用による重点課題領域の設定、コミュニケーション戦術へのブレイクダウンなど、マーケティング活動全般に並走する新商品の市場投入戦略をサポートしてきた。

「Will(意思・決断・勇気)とCan(自己信頼の源)に裏打ちされた、決意あるゴールを打ち立てれば、チームはどんな困難にも立ち向かっていけます。私たちはプロジェクトがそんなチームになれるように伴走していきたいと思っています」

 堀氏はそう語り、講演を締め括った。

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社SAKUSEN TOKYO

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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