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なぜ多くのプロジェクトは失敗するのか。戦略・戦術以前に定めるべきチームのWillとCanとは?

Biz/Zine Day 2024 Winter レポート:株式会社SAKUSEN TOKYO 堀昌之氏

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チームビルディングに欠かせないチームの「心・技・体」

 では、チームビルディングはどのように行えばいいのだろうか。堀氏は、個人において心・技・体の重要性が語られるのと同様に、組織やビジネスでも心・技・体の関係性が整ったときに最大限のパフォーマンスが発揮できると考えている。そして、チームビルディングにおいては、心、体、技の順に考えていくことが重要だと語る。

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 まず「心」を整える部分では、個人のWil(意思・決断・勇気)、Can(自己信頼の源)、Must(責任感)を考えた上で、特にチーム全体のWill、Canを明らかにしてチームのエフィカシーを向上させていく。チームエフィカシーとは、チームの自己効力感で、これがベースにあることが、パフォーマンスを発揮する上では必要だ。その次に「体」として、チームのゴール、つまり“北極星”を明確にし、チームのゴールに向かうための兵站として、人員や資金など必要なものを揃えていく。それが整って初めて「技」である、戦略構築や戦術実行に取り掛かることができるのだ。

 「心」「体」「技」がうまく整っていないプロジェクトは、

  1. チームマインドのエラー
  2. ゴールのエラー
  3. 問題設定のエラー
  4. 戦略のエラー
  5. 戦術のエラー

という5つのエラーを繰り返すことで破綻していく。

 1つ目は「チームマインドのエラー」である。プロジェクトメンバーが、縦割り組織の影響によって、自己都合を優先したり、責任を他の組織のメンバーに押し付けてしまったりすることで起こる。2つ目が「ゴールのエラー」である。「チームマインドのエラー」が起こっている状態では、チームメンバー内でゴールに対するイメージが揃うわけがない。結果、ゴールが個人やタスクごとに個別化してしまう。

 求めるゴールが不明瞭だと、ゴールから逆算した現状の把握もチームメンバーごとにまちまちになり、その結果、現場とゴールのギャップから導かれる問題設定も揺らいでしまう。3つ目の「問題設定のエラー」という状態だ。問題設定がうまくできていなければ、当然戦略開発もうまくいかず、KGI・KPIも揺らいでくる。それが4つ目の「戦略のエラー」であり、5つ目の「戦術のエラー」という、戦術が個別最適で実行される状態につながっていく。

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 SAKUSEN TOKYOは、これらのエラーに介入する「プロジェクト・エラーループ」という変革メソッドを開発した。

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4ステップで進める「プロジェクト・エラーループ」

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社SAKUSEN TOKYO

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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