NTTデータは、ファナックと連携し、同社の「FIELD system(FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)Basic Package」を活用した製造業におけるOT・IT融合による現場改善サービスを4月1日より提供する。
FIELD system Basic Packageには、工場内のメーカーや世代の異なる設備機器(OT)データを収集し可視化・分析できる、ITソリューション連携を前提としたAPIが用意されているという2つの特徴があるという。IT領域のERPやMESなどのデータとOTデータを融合することで、4Mデータの常時モニタリング、変化点の紐付け、継続的な業務改善が可能になるとしている。
現場改善サービスでは主に3つの支援を予定。同パッケージの導入を含むOT・ITデータ可視化・分析支援、改善活動の伴走支援(コンサルティングサービス)で、製造品質の向上や予防保全、カーボンニュートラルなどの製造業における主要課題の解決を目指す。また顧客の状況に応じて、ERPやMESなどの関連システム導入・運用支援や関連セキュリティーサービスも提供し、トータルで製造業の顧客をサポートするという。支援内容は以下のとおり。
1. OT・ITデータ可視化・分析支援
- 製造現場へのFIELD system Basic Package導入支援
- OT・ITデータ統合・分析基盤構築支援
- OT・ITデータ分析支援
- データ可視化・分析に関する研修/教育プログラム提供
2. 改善活動の伴走支援(コンサルティングサービス)
- データを活用した課題発見支援
- 課題解決策検討支援
- 定着化支援(ノウハウ・知見継承含む)
3. 関連するシステム導入・運用支援
- OT・ITセキュリティー運用支援
- 関連ITシステム連携開発支援
- 業務システム導入・運用支援
NTTデータは今後、同サービスを通じてOT・ITの融合による顧客の業務改善・改革をサポートし、2027年までに関連するソリューションやサービスを含めて累計100億円の売り上げを目指すとしている。